●読みやすいのを4冊●『夜行列車の女』『美女高原殺人事件』『悪夢の観覧車』『刺客街―暗殺請負人』

2008年9月22日 01:30:10

ひどいスケジュールだ。
昨夜は稽古を終えて、そのまま仕事に行き、今日の朝方に帰宅。
体がほてっていたのか、うまく寝付けずに本を2冊も読んでしまう。
2時間くらい寝て、友人の芝居を観に行く。
雨の中高円寺。少し早めに着いて、フレッシュネスバーガーで一服。
そこに市川未来が合流。

懐かしく感じる明石スタジオで一本の演劇を観劇。
初めて観る劇団。どんな人たちが創り、どんな人たちが演じているか、
まったく知らない劇団。
もちろん作品の前にそんなことを知る必要は無い。
そんな事事は、作品の前ではまったく無力なものだ。

ネームバリューや、経歴。
そんなものは上演される作品、それを観る観客には全く不必要な情報。
だから、楽しみに観客席に座った。
純粋に観劇できると。

2時間15分くらいの演劇。

様々な趣向を凝らした作品、と言う言い方が適切だろう。
趣向=演出、ではない。そうではない。
腑に落ちない。そんな感想が一番近いかもしれない。
脚本が破綻している。演出に有機性がない。言葉が借り物だ。
テーマは、もちろんわかる。
創作者の意図に間違いなく受け取っただろう。
むしろわかりやすいテーマだ。

ギリシャ悲劇の輸入から、綿々と取り上げられ続けてきた根源的な問題。
寺山修司がそれをわかりやすく演出した。
福田恒在がそれをわかりやすく解説もしている。

今日上演したこの劇団が取り上げたのもわかる。
それは普遍的なテーマだから。
だが、

と考える。
テーマに全力で取り組むこと、汗をかくこと、
テーマに向かい喉を嗄らし叫び続けること、と、
それを観客に提示することは、また別だ。
受付で定められた対価を支払った。

『夜行列車の女』西村京太郎
『美女高原殺人事件』西村京太郎
『悪夢の観覧車』木下半太
『刺客街―暗殺請負人』森村誠一

4冊か。まったく・・・
どんな速度で読めてしまうんだ・・・
漫画より早く読めてしまう。
一冊一時間。500円から600円の文庫。
それが、なんだか高く感じてしまう・・・

そうだ、少し眠ろう。
明日もなんだか強行軍。
朝から友人の会社に出かけ、午後は対談に機関紙の編集。
夜も仕事で朝まで仕事。

あっ、風呂か、めんどくさいなあ・・・