●3冊●『東一局五十二本場』『牌の魔術師』『晴れよう時』
2008年10月16日 23:15:18
脚本がラストまで仕上がっていないのに、
稽古をしている。
それは、不自然な姿だろうか。
多分、いびつな形なのだろう。
ラストシーンの書かれていない物語を稽古している。
今日もその姿を稽古した。
そして、その形の不自然を見た。
ラストシーンが原因だ。いやいや、ラストシーンを書いていない自分が原因だ。
原因がはっきりしていれば、原因を取り除けばいいだけの話。
ラストシーンが書けないと開き直り、
青春真っ只中を満喫しているのは、
やはり、逃避だったのではないか。
逃げているのではないか。
書けるまでここに座り続けたか。
書けるまで本当に考え続けたか。
書けるまで原稿用紙を無駄にし続けたか。
書けるまで全てをなげうったか。
稽古から帰宅して、自宅の時計の電池を抜いた。
全ての時計を止めた。
書けるまでここに座るべきだ。
書けるまで、考え続けるべきだ。
書けるまで、自分の全てをなげうつべきだ。
昨日から読んできた本を一気に読みきり、
原稿用紙を開く。
書けるまで、ここにいるべきだ。