●結局と、2冊●『往生際の達人』『主題と変奏』
2008年10月19日 00:57:02
今日も稽古。
Tシャツの上に辻慎之介君からもらったダウンをひっかけ、
50ccのオートバイに乗り、稽古場へ。
稽古場直前の坂道で市川未来を追い越した。
自転車に乗って坂道を下っていた市川未来。
「後ろから見るとかわいいね」と声をかけると、
「前から見てもかわいいよ」と言った。
夕方6時。劇団員が稽古場に集まってくる。
みんなどんなことを考えながら稽古場にやってくるのだろうと、思った。
オートバイのアクセルを開けながら、そんなことを考えていた。
まあ、人それぞれだろうな。
この舞台のことを考えるといっても、やっぱり人それぞれだ。
不意に、
「なぜ人間は時速4kmくらいでしか歩くことができないのか」
「歩くということがなぜ時速60kmではないのか」
ということを辻慎之介君と話したことを思い出した。
ラストシーンを書き終えて、すぐに別の脚本を書き始めた。
ラストシーンを書き終えた。注文していた古書が届いた。
ラストシーンを書き終えた。また一つ、死んだ。
結局、書くか、読むか、死ぬしかないんだ。
『往生際の達人』桑原稲敏
『主題と変奏』著/ボリース・パステルナーク_訳/工藤正廣
昨夜、早くに横になった。真夜中にさっぱりとした目覚めをした。
数時間だけれども熟睡したみたい。
あんまりきれいに目覚めたので、本を読んだ。2冊。
今日、一冊の古書が届いた。
待ちに待った一冊。古色蒼然。古本の王道を行くその姿。これぞ古本。その匂い。
昭和40年の発売。自分が生まれる前だ。
待ちきれずにちらっと前文を読んだ。
どうしようかな。すぐに読もうかな。
どうしようかな。明日にしようかな。