●陽羅義光さんを3冊●『吉永小百合論』『子規の四季』『SAIGO―21世紀の西郷隆盛』
2008年11月6日 00:57:27
陽羅義光さんから著書を頂いた。
郵便ポストに入っていた。新刊だ。これから書店に並ぶのだろう。
『吉永小百合論』というタイトル。
包みを開け、タイトルを見て驚いた。
勝手なイメージとして、陽羅さんが取り上げるような主題と違う気がした。
石川啄木、正岡子規、西郷隆盛・・・。
陽羅さんが書かれてきたものをみるに、そう思っていた。
全作家協会理事長としてお忙しなか、いくつも作品を発表される。
見沢さんの文学の師でもあった。
劇団再生の演劇も見ていただいている。
『吉永小百合論』
どんなんだ?楽しみにページをめくった。
『吉永小百合論』陽羅義光
『SAIGO―21世紀の西郷隆盛』陽羅義光
『子規の四季』陽羅義光
一ページ目から読みやすい。
独特の文体だ。文学的には挑戦的な文節の連続。
一章を読み終えて、どこに落とそうとしているのか見当がつかない。
どんどん読める。
「私達は、」という人称形が作り出す独特の世界。
作者である「陽羅義光」が三人称という形態で登場する。
次第に引き込まれていく縮小されていく世界。
その縮小性は、「吉永小百合」というキーを元に、
日本映画界への縮小であり、映画監督への縮小であり、
昭和文化論への縮小であり、流行論への縮小であり、
吉永小百合を頂点へいただいた縮小は
(或いは、読み方によっては、拡大法なのだろうが)
堅固な殻を構成していく。
堅固な殻だ。しかし、排他的な殻ではない。
無色透明柔軟性にとんだ陽羅義光という殻。
気持ちよく読み終えた。
そして、以前に頂いていた2冊も一気に読み終えた。
肩こりは相変わらずだ。
首が痛くて回らない。両腕のひじの下が重くて不自由だ。
頭痛がひどい。
明らかに肩こりからくる頭痛だ。
右のこめかみに鼓動を感じつつ、目の奥が痛む。
キーボードを打つのがつらい。
横になっても辛さが去らない。
もう、ショック療法でどこまでも
肩こりを肩こりさせてやろうか。