2009年12月9日 00:53:23

先日、「エゴイスティック・サロン」のことを書いたら、安部公房を読みたくなった。

何年前だか思い出せもしない。
「エゴイスティック・サロン」を代表した本田圭との出会いは、
東中野の地下劇場午前10時。ぼくと本田君は、ある公演のスタッフとして、そこに入った。
本田君は照明家として、ぼくは音響家として。

暗い劇場の中、二人ともサングラスをし、最初の会話が、安部公房だった。
一番好きな作品が同じだった。「密会」だった。

『不安の概念』キェルケゴール

(299)

『砂の女』安部公房

(276)

『密会』安部公房

(254)

『飢餓同盟』安部公房

(268)

『カーブの向う・ユープケッチャ』安部公房

(261)

『死の淵より』高見順

(214)

横になる体にそってぼくの言葉 キェルケゴールを手にとって抱く

横たわる「不安の概念」たぐり寄せ もっと言葉をぼくの言葉を

寝汗かき手にしたままの安部公房 全てを君に書こうと明け方