『アウグスティヌス』【世界の名著14】・『インターネットが死ぬ日』『ヨーロッパの都市はなぜ美しいのか』
2010年1月16日 23:01:13
混乱が、また始まった。
今回の混乱は、ひどい。これまでに経験した数回のそれとは比べ物にならない。
巨大な混乱だ。
脚本を書いている。その過程で生じるこの混乱。
物語が混乱するんじゃない。そんなことはどうでもいい。
テーマやモチーフが混乱するのでもない。それもどうでもいい。
書くことの意味や、意義が混乱するのでもない。それもどうでもいい。
書いている自身と世界との繋がりが混乱するのでもない。それもどうでもいい。興味なし。
じゃあ、何が混乱するのか。
混乱が始まるときは、これまでもそうだった。
言葉が、「寂しい」と呟く。
世界が、ぐるんと回転し、善悪の価値や、道徳観や、死生観や、あらゆる基準を、失う。
その回転した世界と現実の世界がアラベスクに関係し、
右を向いたら現実では右なのに、その横で右を向けば、そこは価値を失い、上があり、
現実の世界で衝動を押さえ、首を絞める手を緩めたら、
そのすぐ上の織目では、力の限り首を絞め、一言を殺す自分がいて、どこがどこだがわからない。
単純な混乱では、ある。
そうではあるけれども、織目の全てが自身であることは確かで、明日、ぼくは、
誰かの首を絞め続けているかもしれない。
言葉が、「寂しい」と呟くと、始まる。混乱。
これまでに何度か経験した、この混乱。経験するたびに巨大になっていく。
錯覚とは、違う。思い込みでもない。確かに、世界がぐるんと、回転する。
寂しさを原動力にして。
言葉の千年王国に遊んだとき、言葉の王様が確かにそんなことを言っていた。
【世界の名著14】
『インターネットが死ぬ日』ジョナサン・ジットレイン
『ヨーロッパの都市はなぜ美しいのか』佐野敬彦
リチャード・ダッドを観た。
本物なんか持っていない。画集を見た。
彼は、色を憎んだんだ、きっと。
彼は、構図を憎んだんだ、きっと。
彼は、絵を憎んだんだ、きっと。
彼は、描く事を憎んだんだ、きっと。
でも、
【世界の名著14】
責任編集/山田晶
「教父アウグスティヌスと『告白』」山田晶
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