『東一局五十二本場』『雀鬼くずれ』『麻雀狂時代』『麻雀放浪記(一)青春編』

2010年2月3日 20:50:06



不眠周期か!

眠らずに本を読んだんじゃない。
眠れなくて延々と本を読み続けた。
眠るためには軽い物語が最適だ。中でも阿佐田哲也の麻雀小説が一番。
そう思って読み始めた。
一冊読んだ。全然眠れそうに無い。カフェオレを淹れて飲んだ。
二冊目も読み終えた。参ったな、と思いながら、三冊目を手にした。
ホットミルクがいいらしい。牛乳をレンジであっためて、砂糖をたっぷり入れて飲んだ。
ベッドに横になり三冊目。不安になるほど眠くならない。
これはまずい、全然眠れない。こんな日があるんだ。こんな日があると、これが続くんだ。
そんなことを思いながら、四冊目。名作だ。『麻雀放浪記青春編』。
ドサ健、上州虎、坊や哲、女衒の達、一癖二癖の登場人物。
完全に破綻した彼らの人生を追いながら、眠れない。参った。
起きようと決めていた時間がきた。決めていたから、着替えてみた。仕事にかかってみた。
疲れ果ててみるのも手か。と、体に鞭打つ。疲れろ、疲れろ、と。

もう知るか!

あべあゆみからメールで脚本の続きファイルが届いた。
頭から読み直してみると眠くなるかもしれない。2時間かけて読み直す。
全然眠くならない。困ったな。参ったな。目覚めるばかりだ。
脚本を読みながら、頭が覚醒していくのがわかる。次の作品が見える。次の次の作品が見えている。
次の次の次の作品が見えている。よしきた、万年筆にインクを入れてみる。
そうだ、寝ようとしているんだった。今日眠れないと、しばらく眠れない日々が続くことになるだろう。
経験上、必ずそうなる。

眠らなくていい体に進化したのならそれでよし。
でも、これまでに眠らなくてよい体に進化する気配を感じたことはない。
眠らなくてもよくなったらいろいろなことが随分と変わるだろう。
思考のベースそのものが変化するはずだ。なんか楽しい思考実験だ。
「眠らなくてもよい肉体」それは文化文明を全て変化させる。
単純に「使える」時間が増えるだけではない。
「使える時間」という観念そのものが喪失する。どうでもいいや。

ままよ!

解決策だ。眠れるまで起きている。
眠れるまで普通に仕事をする。いつの間にか寝てしまうまで知らん顔。
まぶたの痙攣なんのその。いつの間にか寝てしまうまであれやこれやと。
それにしても不眠周期に入ると肉体のあちこちが、かたまる。
肩がこる。首がこる。背中が痛い。右腕に違和感が起こる。目の周りが痛い。
あちこちあちこちに不具合が認められる。

今回はいつまで続くか不眠周期。
慣れているけど嫌なもんだ。そりゃゆっくり眠りたい。規則正しい生活をしたい。
2月3月の手帳は予定だらけの体力勝負。とはいえ、眠れない。知るか!

本でも読むか。

『東一局五十二本場』阿佐田哲也
『雀鬼くずれ』阿佐田哲也
『麻雀狂時代』阿佐田哲也
『麻雀放浪記(一)青春編』阿佐田哲也