『バーク・マルサス』【世界の名著34】・『イギリスの近代経済思想』【世界思想教養全集5】・『右翼の掟 公安警察の真実』『睥睨するヘ-ゲル』『「1冊10分」で読める速読術』『社長をだせ!―実録クレームとの死闘』『社長をだせ!って またきたか!』『会社の数字を科学する』『知性の限界』

2010年4月20日 00:24:12

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鈴木邦男さんの新著『鈴木邦男の読書術―言論派「右」翼の原点』が発売された。
そして、同じ日、鈴木さんから次の新著が送られてきた。
月末に発売予定の『右翼の掟 公安警察の真実』だ。
包みを解いて、すぐに読み始め、楽しく読み終えた。いつもの鈴木さんだ。あの口調を思い出す。
右翼の真実と公安の真実。なんとも型破りな一冊だ。後半に進むにつれ、●●●と伏字が多くなり笑ってしまう。
そりゃ、公安としては公にはできないこともあるだろう。本に書けない固有名詞もあるだろう。
あの伏字、今度鈴木さんに聞いてみよう。予想があたるかどうか。

そして、眠れぬ真夜中、そばに居た『睥睨するヘ-ゲル』を開いた。
体の不快感に右に左に輾転反側しながら、10数年前に始めて本書を読んだときの感慨を思い出した。
思い出しながら一ページずつ丁寧に読み直した。
まったく色褪せない真理、変わりようのない思考、宇宙と脳、私と脳、宇宙と私、考えることと考えていること。
眠れる気配を感じることなく一冊を読み終えた。
左手に読み終えないぼくの本をしっかりと抱きかかえ、池田晶子を読み終えた。

本ばかり読んでいる。
読みながら不意に無為に陥ることもある。(何をやってんだ・・・)
いろんな読書論も諸先輩の忠言も何の役にも立たない。(なんだ、結局自分との闘いってだけか・・・)
鈴木さんの読書術は、大きな指針と勇気を与えてくれる。
これまで交わした鈴木邦男さんの言葉を一つ一つ思い出す。
2年間にわたって交わした阿佐ヶ谷ロフトでのプレトークの一つ一つを思い出す。

読書って、一体何なんだ。

読むか、書くか、死ぬか、と三択。
一冊、また一冊と本を開き、本を閉じる。一巻、また一巻と全集をつぶしていく。
読み始めたら、必ず読み終える。それが、本だ。始まりがあれば、必ず最後のページがある。
そうして、一冊、また一巻と読み終えていく。

左手に

読み終わることのない本を抱きながら。

左手に

読み終わることのない本と手を繋ぎ。

読み終わることない本。ぼくは、そんな一冊をここに持っている。
最後のページがない、世界で一冊の本だ。ぼくだけが読んでいる世界に一冊の本だ。
どんな全集にも納められていない。どこの書店でも売っていない。世界に一冊のぼくの本だ。

『バーク・マルサス』【世界の名著34】
『イギリスの近代経済思想』【世界思想教養全集5】
『右翼の掟 公安警察の真実』鈴木邦男
『睥睨するヘ-ゲル』池田晶子
『「1冊10分」で読める速読術』佐々木豊文
『社長をだせ!―実録クレームとの死闘』川田茂雄
『社長をだせ!って またきたか!』川田茂雄
『会社の数字を科学する』内山力
『知性の限界』高橋昌一郎

読み進めている【世界の名著】全81巻
一巻ずつよちよちと読んでいる。読んだことがあるものもあれば、まったく知らない人もいる。
こうして全集で読まなければ、きっと一生読むことはなかっただろう、そう思う。

そして、今年から手をつけた【世界思想教養全集】全24巻
目標は年内読破。月に3巻ずつ読んでいけば、可能だ。

全集を読みながら、まったくもって何も知らない自分だけを確認する。
それだけだ。本当にそれだけだ。何にも知らずに偉そうに語り書いている自分を恥しく思うだけだ。
読めば読むほど口を閉ざし、読めば読むほど、恥しさに赤面する。

まったくもう・・・

『バーク・マルサス』【世界の名著34】


責任編集/水田洋

バーク


「フランス革命についての省察」水田洋 訳
「自然社会の擁護」水田珠枝 訳

マルサス


「人口論」永井義雄 訳

『イギリスの近代経済思想』【世界思想教養全集5】


概説/水田洋

スミス

「国富論」水田洋・和田重司 共訳

マルサス

「人口論」佐藤昇 訳

リカードウ

「利潤論」羽鳥卓也 訳

ホジスキン

「労働擁護論」安藤悦子 訳