『埴谷雄高文学論集』埴谷雄高

2006年10月12日 18:58:22

写真

劇場では様々なトラブルがあったりします。

自分は音響で劇場入りすることが多いのですが、
音響でのトラブル・・・・

急にアンプがオチテしまう・・・音が出ません。
MDのデータが読み込めない・・・お手上げです。
データを誤って消してしまう・・・自分を殴ります、グー。
昔はオープンテープを使っていたので
本番中にテープが切れてしまう・・・その事実を忘れるしかありません。
信号ケーブルに外部の
(例えばトラック無線)
信号がのってしまう・・・舌打ちをします。

さて、この20年様々なトラブルに遭遇し、
大体何が起こっても動じないようにはなってきました。
それに、事前の準備もトラブル対策をメインに考えるようになり、
対応も今やなれたものです。

『埴谷雄高文学論集』
埴谷雄高

先日紹介したシリーズの中の一冊です。
男気のある文庫です。
堂々とした風格。
手にとった時のあの独特の重さ。
表紙を眺めると素晴らしい景色。

そんな一冊です。

埴谷雄高評論選書の第三巻です。

「『死霊』自序に始まり、
第一部文学の原質、
第二部批評の本質とその機能、
第三部存在への接近、
後書に『不合理ゆえに吾信ず』
「遠くからの返事」で構成。
深遠な意識を表出する文学理論の根源が語られ、
『死霊』に到る著者の表現世界が示唆的、
啓示的に実証される。
時代を超えて聳立する孤高を持した
思想者埴谷雄高の評論選書全三巻完結」

この先何度も何度もひもとく一冊でしょう。

一生をかけて、向き合うような一冊。

今日読んだ本と銘打っていますが、
実際にこの本を一日では読めません。
数日間をかけて読みました。

これで、全3巻を読了。
また『死霊』を開こうかな。