『GOSICK ―ゴシック・青い薔薇の下で―』『GOSICK ―ゴシック・愚者を代弁せよ―』『GOSICKs ―ゴシックエス・春来たる死神―』『青木雄二のナニワ資本論』『世界一わかりやすい「速読」の教科書』

2010年10月14日 23:01:23



どうもいかん。

眠れない。驚くほど眠れない。
忙しくて眠らないのではなく、眠りたいのに眠れない、だ。
原因は、

まあ、いろいろだろう。

体の不調だったり、
面白い着想を弄んでしまったり、
眠れないからと勝手に問題を作り出し、それを解くことに夢中になったり、
何か新しい言葉を創造しようと楽しくなったり、
これじゃいかん、ぼくは眠りたいんだ。
頭をクールダウンするんだ、と本を手にしたり、

ベッドに横になり、
あまり難しくなさそうな、推理物や冒険ものなんかを読み始める。
そうしたら、面白くて、続きが気になって、
んー、んー、んー、

あまりの不眠にうなりながら、
よし、この一冊を読んだら本気で寝ることにするかと覚悟を決めて、
読み切ってしまう。

そうか、やっぱり難しい本の方がいいんだ。
全集だ、全集。思想書だ、哲学書だ。
ベッドに横になり、思想書を開く。
読みながら、これまでの知識とのリンクをつないでいく。
リンク切れなんかどこにもない。
無限に広がるリンクの果てに興奮する。

どうやっても眠れない。

知るか!
じゃあ、寝てやるもんか! と訳の分からない宣言を自らに下し、
電気をつけ、パソコンを立ち上げ、煙草に火をつけ、蔵書の整理を始める。
いつまでも眠れないってことがあるか。
いつか、寝るだろ。

それまでは起きててやるか。

と、思いもすれど、本当に眠りたいんだ。
医者にも眠れと言われる。
友人もそう言う。
ぼくもそう思う。

だから、ちゃんと横になる。
横になっても眠れないんだから仕方ない。
眠れなくても、あまり不都合がないことが、この不眠の切実性を欠如させる。

以前思考実験した眠らなくてもいい体に変化しているのかもしれない。
そうなれば素晴らしい。
そうなれば、本当に素晴らしい。

とりたてて眠りに対して快楽を覚えたりはしない質だ。
眠らなくてすむのなら、それにこしたことはない。

『GOSICK ―ゴシック・青い薔薇の下で―』桜庭一樹
『GOSICK ―ゴシック・愚者を代弁せよ―』桜庭一樹
『GOSICKs ―ゴシックエス・春来たる死神―』桜庭一樹
『青木雄二のナニワ資本論』青木雄二
『世界一わかりやすい「速読」の教科書』斉藤英治