いろんな脚本を書いてきた。いろんな舞台を創ってきた。でも、全部おんなじなんだ。おんなじことを書いてきて、おんなじものを創ってきた。
2011年9月23日 18:38:54
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あべあゆみ、磯崎いなほ、井上雄策、加藤翠、紅葉、齊藤未央、清水周介、千賀ゆう子、田中惠子、鶴見直斗、橋本慎司
みんないい笑顔じゃないか。
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名前は革命の名のもとに自ら身を引き、
青春は革命の旗の下に分母の数だけ希釈され、
親子兄弟親戚一同、関係と言う関係は、革命の大義に断ち切られる。
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ぼくは、黄昏に向けて、唾を吐く。
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「一杯の茶のためには、世界など滅びていい」と
『地下生活者の手記』に記したドストエフスキーは、
そうした実存の重みを知っていた作家だ。
それゆえ彼は、直接的な政治性を避けての表現ながらも、
他者と同次元には計量化されえない自己の自覚に立脚した確信行為として、
殺人の問題を考えた。
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この時代はどんな時代か。
悲しい時代か。
寂しい時代か。
絶望の時代か。
未来なき時代か。
希望の時代か。
過去と断絶した時代か。
諦めの時代か。
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「さあ、名ざしで訊くから真直ぐに返事をしてくれ。
いいかね。
仮りにお前が窮極において人間を幸福にし、且つ平和と安静を与える目的をもって、
人類の運命の塔を築くとして、
そのために、例えばいたいけな拳をかためて自分の胸を打つ女の子でもいいが、
ただ一つの小さな生き物を苦しめねばならない、
その子供の贖われざる涙なしには、その塔を建てることができないと仮定したら、
お前は果たしてそんな条件で、
その建築の技師となることを承諾するかい?
さあ、偽らずに言ってくれ。」
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ドストエフスキーは『地下生活者の手記』の中で述べている。
「人間というものは自分自身の本当の利害はちゃんと承知していながら、
それは後廻しにして別な途へと、冒険へと、
一か八かの道へ突き進む」ものである、と。
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美はただ乱調にある。
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「もし僕が暴力に対する人間の抗議の高さに達しているならば、
死が僕の行為を思想の純粋さによって飾ってくれるように」
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美は、虚構の特権と屈辱を二つながらそなえている
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言葉は自分の外側にある道具ではない。
四六時中、黙って突っ立っている時でも、
ぼくたちはたえず言語活動を行い、言葉に取り巻かれている。
しかも人間の言葉というものは、文字や発音された言葉だけではない。
身ぶりや指さすこと、驚きや歴史など、
それら人間の活動や出来事の全ては広義の言葉である。
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「見せる」と同時に「見せない」という矛盾が、一つの表情の中に内包され、充実していなければならない。
「見せる」と同時に「見せない」という矛盾が、一つの舞台の中に内包され、充実していなければならない。
「見せる」と同時に「見せない」という矛盾が、一つの動きの中に内包され、充実していなければならない。
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逃げ出した登場人物どこにいる吾はゆえなくかくれんぼの鬼
身長172体重58キロ五体在り嬉し
言葉からそっと意味がこぼれ落ち朝いつ知れず故郷失う
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俺に是非を説くな激しき雪が好き
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人は昨日に向かうときしか賢者になることはないって、誰の台詞だったか
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キェルケゴールは、
永遠不滅な神の存在、あるいは理性の存在を見るより、
己れの存在を見つめることを勧告する。
そして、彼は自己の中に多くの矛盾を見た。
人間は矛盾の存在だ。
それ故に人間は、どこかで強く絶望している。
この絶望を客観的理性存在への確信によって
「ごまかしてはならない。この絶望を直視せよ、
そして、このような絶望の直視によってしか救済の道はありえない」と、
キェルケゴールはとく。
このたえず自己自身に関心をもたざるをえない人間存在を、
キェルケゴールは「実存」と名づけた。
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少年は成長した
ガニュメデスのように少年を悪天候が運んだ
少年を夢が運んだ
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毎秒9・8m
ぼくの最後の友達
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誰よりも芸術を愛した君は誰よりも芸術を軽蔑した君だ
誰よりも理想に燃え上った君は誰よりも現実を知っていた君だ
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人間にとって一番の御馳走は、やはり人間か
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その信念のためなら、「自分に死ね」と命令することが自らにできた。
本当に生きるには「これで自分に死ね」と言えなければならないと、今も信じている。
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人間は、美しいものの前に立ったときは、極めて単純な嘆声をしか発し得ないものである。
感性は、私たちにそういう嘆声を発させることで、
眼前のものが美であることを示すようにできている。
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振り向くな そこは 時間の墓場だ
どきなさい
この拳銃は、引き金が、軽い。