『東一局五十二本場』阿佐田 哲也
2006年12月23日 23:25:09
こんな時代が来たんですねえ。
どこでも、インターネットが利用できる。
どこにいても、ネットワークに接続できる。
ホテルの各部屋にはLANが来ていたりします。
マシン一台あれば、
仕事の環境を持ち運べ、ネットに。
さて、そうなると、やはり欲が出ます。
もっと、安定し早い回線に接続できないか。
無線接続がもっと自由にならないか。
いやいや、それよりも、
この脳自体がネットワークに接続できないか。
パソコンなんか、まだるっこしい。
脳に回線が引けたら、
それにこしたことはない。
しかし、まあ、便利な世の中だ。
『東一局五十二本場』
阿佐田 哲也
何回読んだだろう?
名作です。
麻雀小説の逸品。
麻雀が分かる人なら、このタイトルで、
「おっ!なんだなんだ!」と
食いつくことでしょう。
自身、相当の勝負師だった著者。
この短編集の全てが、
実際に経験したことだとは、とても思わないけれども、
これに似た、
この痺れるような空気の中で闘ってきたのだろうと。
見事な展開に、天晴れなラストシーン。
緊張につぐ緊張の勝負の場面。
こんな紹介がのっています。
「麻雀は自信だ。
若者はそう信じていた。
初めての他流試合、
若者は麻雀業者の看板を揚げているプロに戦いを挑んだ。
勝負は半荘四回。
若者のすべり出しは順調だったが…。(長谷川和彦)」
順調だったが、どうなんだ!!!
それがこのタイトル
『東一局五十二本場』
ああ、仕事放棄して、
麻雀やりたいなあ(笑)