『つながる読書術』『どうして時間は「流れる」のか』『浮世絵は語る』『映画はネコである』『世界を動かした21の演説』『脳はいかにして心を創るのか』『神は数学者か?』『建築のエロティシズム』『ガニメデの優しい巨人』『マリリン・モンローという生き方』『ザ・コストカッター』『グレイヴディッガー』『日本語雑記帳』『放浪の天才数学者エルデシュ』『あなたの中の異常心理』『虐殺器官』『昭和史〈戦後篇〉1945-1989』『銀座画廊物語』
2012年4月12日 22:30:33
画、ばかりが見える。
フラッシュする、と書いた方が正確だろう。いや、一瞬に言葉が爆発する、が、正確か。
大量の、画を構成する言葉が、小さな一点から、360°世界に向けて、爆発する。
それらの言葉を全て読むことはとてもじゃないができない。
出来ないが、その全てを理解できる。それが、今、見えている、というこの正確度だ。
コトバの心臓の鼓動を聞いていた。
言葉の胸に耳をつけて。
その脈動を聞いた。
部屋の時計の電池は抜いたままだ。4時22分過ぎで止まったままの時計。
形而下のつながりというつながりを断ち切ろうと思考実験を繰り返しながら、
そうすればするほど世間と、あなたと、誰かと、お前と、つながろうとするこの現実。
形而上で髭を剃った。
モニタにここ数日流れ続けている「気狂いピエロ」。
誰も泣いてくれなくていい。俺が死んでも誰も泣いてくれなくていい。
今、ぼくが死んだら、世界は何か、変わるだろうか。
ぼくは、先日の作品でそんなセリフを書いた。
いささか正直すぎるきらいもあるが、上出来のセリフだ。ぼくはその一言を呟く。
わざとリズムを崩したその一言は、弱起故の効果を十分に発揮している。
9/8拍子にのろうとするセリフ。そういえば、このセリフが決定するまで、
いくつものバージョンが存在した。
3拍子、4拍子、5拍子、6/8拍子、といくつものリズムを組んだ。
「今、ぼくが死んだら、世界は何か、変わるだろうか」
最終的に決定したそのセリフは、「崩す」という破滅を予感させるリズムを選んだ。
早朝読書は、相変わらず続けている。
そうしないと500冊は読めない。今年は、どうにもペースが悪い。
このままのペースだと400冊。ノルマはそこなのでそれはそれでいいのだけれども、
やっぱり、500冊という大台は目指していたい。
もうすぐ「名探偵コナン」の新作が劇場公開される。
もうすぐ「ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル」のDVDが発売される。
見えている画は、次の作品の、画、だろうか。
それとも、何もかものつながりを断ち切った後の、たった一人で創るあれの画、だろうか。