『韓非』【人類の知的遺産11】・『古書収集十番勝負』『古本屋探偵の事件簿』『大きな森の小さな密室』『玩具修理者』『不等辺三角形』
2012年5月30日 21:11:35
年々、一年が早くなる、とよく聞く。
年齢を重ねればそう感じて来るものらしい。確かに、
今、そう感じている。もう五月が終わろうとしている。こないだ正月だったのに。
鈴木さんとの『読書対談』がアップされた。
こうしてあらためて読んでみると、もっと頑張って「読書」をしようと思う。
鈴木さんと競争しているわけではないけれども、どこかで意識はしている。
毎年恒例の『読書対談』
刺激いっぱいの対談だ。来年はどんな話ができるだろうか。
今年の対談も面白かった。『本は一人で読めばいいんだ。誰かに薦めたりするもんじゃない』
確かにそうだ。一人で読めばいい。これまで、
いい本は誰彼かまわず「読んでみたらいい」と薦めていたが、
読む人は何も言わなくても読むし、読まない人は何度言っても読まないものだ。
そりゃそうか。そんなもんだろう。
今は、本を人に薦めることは、ほとんど、ない。読みたい人は、メールをくれたりする。
そんなメールには、誠意をもって対応する。
一人で読めばいいんだ、と強く思いながら、実は、心の奥底で「誰か」と思ったりもしている。
本を読む人と、読まない人。その二種類だけだ。
ぼくはたまたま読む人であるだけなんだな。
ただ、本を読む人との会話は楽しい。驚くほど楽しい。
「読書」の恐怖を知っているからだろう。「読書」の寂しさを知っているからだろう。
一人で読むことの孤独を感じているからだろう。孤独に恋する片思い。
本を読む人との対話がぼくに脚本を書かせたりする。ぼくに、舞台の源泉をくれたりもする。
本を読む。本を読まない。たったそれだけの違いだろうが、
何か大きな、大きな、大きな、何かが、そこに横たわっているのをかんじる。