『悪童日記』 著/アゴタ クリストフ 訳/堀 茂樹

2006年6月12日 21:10:21

では、コトバの近況を(笑)
うちのコトバは、
アフリカオオコノハという種類のフクロウです。
梟は猛禽類という種類に分類されます。
そして、
肉食です。
今は、まだまだ赤ちゃんで、
飛ぶ練習をなんだかやっています。
(あそこに飛ぼう)と狙いを定めているようなのですが
いざ、羽ばたくと大体、
その狙いの手前で力尽き、へなへなと着地。
で、きょろきょろと(笑)

さて、梅雨の合間の曇り空のした、

『悪童日記』
著/アゴタ クリストフ 訳/堀 茂樹

名作ですね。
読んだ方も多いでしょう。
自分も、何度も読んでいます。
で、
なぜ、今手にしたのでしょう???
ああ、
自分でもよくわかりません。
この種のエネルギが欲しかったのか・・・・・

「戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、
小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。
その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。
人間の醜さや哀しさ、
世の不条理―非情な現実を目にするたびに、
ぼくらはそれを克明に日記にしるす。
戦争が暗い影を落とすなか、
ぼくらはしたたかに生き抜いていく。
人間の真実をえぐる圧倒的筆力で
読書界に感動の嵐を巻き起こした、
ハンガリー生まれの女性亡命作家の衝撃の処女作。」

一読すれば、気づくことですが、
この作品には、
人名や地名はおろか、固有名詞はいっさい登場しません。
語り手は、
「ぼくら」・・・・・

ゆえに、
非常に純度の高い人間性の抽出に成功しているように思います。

うん、
すごい・・・・

言葉を失います。

本書を原書で読むためだけに、
フランス語を習得してもよいとも思います。