『愛国者は信用できるか』 鈴木邦男
2006年6月23日 22:51:04
さて、毎日本を読んでいます。
それにしても
毎日毎日、たくさんの本が出版されます。
とても、その出版速度に
読書の速度は追いつきません。
世にある、せめて
日本語で書かれた書籍は「全て」
読みたい!
そう思うのですが
とてもとても無理のようです。
なので、いい本と出会いたい
そう思うのです。
コトバは相変わらず、
いたずらのヤンチャ坊主!
今も、テレビの上で
なにやら、大騒ぎしています。
『愛国者は信用できるか』
鈴木邦男
『・・・信用できるか』
と『?』が
ついていません。
『?』が付いていないところに
著者の人柄が出ています。
さて、鈴木邦男さんです。
ご存知の方が多いでしょう。
まず、言います。
良書です。
「出会う」本であります。
「三島由紀夫は言った
『愛国心は嫌いだ』
なぜか?!
新右翼の大物が問う
『天皇と愛国心』!!」
こんな帯です。
まず精緻な組み立てのされた展開です。
そして、その冷酷なまでの
緻密さが、
ナイフのように冷たくはないのです。
飄々とした
本当に人柄を髣髴とさせる
筆致です。
もしかしたら
物足らなさを感じられる方がいるかもしれません。
(なにせ、新右翼の大物が問う!と大書されてますから・・・)
でも、正確に読み進めると、
そこに、
大きな概念が立ち塞がっていることに
気付くでしょう。
その大きな概念は、
多分、
著者本人の生きてきた歴史であり、
著者本人の戦ってきた道程なのだと、
思います。