『天皇ごっこ』見沢知廉
2007年2月19日 03:25:18
来週の今ごろは、
一本の舞台を終え、一息ついているでしょう。
3日後には劇場入り。
そして、幕が上がる。
怒涛の一週間。
劇場では、音響として、舞台の空気を作る。
ミキサー卓のフェーダをその武器とし、舞台を創る。
指先の超高感度の神経が、コンマ秒というタイミングを操る。
『天皇ごっこ』
見沢知廉
2005年9月7日に亡くなられた
見沢知廉氏の代表作。
ずしりと重いこの一冊に、
彼の生涯を思う。
「元新左翼・現新右翼の著者が
スパイリンチ殺人事件で懲役12年の下獄中に書き下ろした本書は、
第25回「新日本文学賞」を受賞するも、
雑誌掲載、単行本化がことごとく座礁した問題作。
獄中者、右翼、左翼それぞれの天皇観のマンダラをもとにした本書は
平成の浪漫主義と各誌絶賛。」
まあ、そう読めるでしょう。
問題作、か・・・
なるほど。
まあ、そう読めなくはない。
しかし、そうではない。
どこにも問題はなく、
むしろ、当たり前のことを、「当たり前だ」と
叫んでいることに、
周囲が、「。。。」と、感じているに過ぎない。
著者の真意はどこか。
「当たり前だろ」
って、とこなのだと思う。
夜がふけ、まもなく、朝。
コトバが、テレビの上で眠り。