『津山三十人殺し』筑波 昭

2007年2月27日 23:14:33

写真

ありゃ、ひどい肩こりだ。
吐き気がするほどの肩こり。
おまけに花粉症ときたもんだ・・・

こうなると、なんにも手につかない。

とにかく肩こりをどうにかしようと、
お灸をしてみて、
いろいろ貼ってみて、
しまいには頭にきて、金槌で肩を叩いてみたり。

どうにも体の調子が思わしくないからなのか、
それとも、
全く別の理由からか、
手にした本は、

『津山三十人殺し』
筑波 昭

ご存知でしょうか?

まあ、有名というば有名な事件ですね。

「横溝正史『八つ墓村』
松本清張『闇に駆ける猟銃』
名だたる作家たちが、
幾度となくこの事件の真相に迫ろうとした!
一夜のうちに、村人30人を殺害──。
昭和13年岡山県内の農村で起こった「津山事件」。
小説「八つ墓村」のモデルにもなった大量殺人事件の真相とは!?

その男は三十人を嬲り殺した。
しかも一夜のうちに―。
入念な取材と豊富な捜査資料をもとに再現される、
戦慄の惨劇。不朽のノンフィクション。」

です。
まあ、まさにその事件のことが、
多くの資料と共に描かれています。

そう、思い出したのです。
一本の舞台が終わり、
次に一歩を踏み出す、この時に。

かつて、
この「津山事件」を舞台にしたいと考えていました。
そして、多くの資料を読んだのです。
この事件を題材にした映画、小説。
全てを、舞台の2時間の中で描けないかと。

書きたい、人物です。

そして、本書には昭和の香りが正確に漂い、

ああ、どうして、彼を、犯人を書きたいと思ったのか。

そうだ、

エネルギだ。

彼の、2時間の、エネルギ。
彼の、人生最後の2時間のエネルギ。

その、爆発。