2007年5月6日 21:30:47

どうにも、落ち着かない。
原因はわかっているから、まあ、良いのだけれども、

いらつく・・・

夜中にそっと起きだして、
枕の下から、
『演劇』という拳銃を取り出す。

一つ一つ、分解し、
丁寧に磨き上げる。

ビス一つさえおろそかにはできない。

布団の上に、
ばらされた一丁の拳銃。

この拳銃から発射される一発の銃弾は、
世界を爆破するほどの火薬を持たないが、

何かの息の根を止めることはできるだろう。

乱読し、乱視し、
目が悪くなるのも構わずに、
目の前にある三つの液晶ディスプレイを見続ける。

アロマランプの淡いオレンジに照らされた、
布団の上にばらされた一丁。

油をひき、
丁寧に組み立てていく。

すっぽりと手の中に納まるそれを握り締め、

だからといって、
眠れるわけではないが、

引き金に指をかけてみる。