『大本営が震えた日』吉村 昭
2007年8月1日 22:33:52
今日も一日頭を使った使った。
午前中は友達の会社であれこれと。
午後から一水会にて、「レコンキスタ」の編集。
木村三浩代表と「あーしよう、こうしよう」と
手を入れていく。
夕方、鈴木邦男氏が来訪。
手を休め、吉村昭の話をする。
夕方から、明日からの稽古の準備を数時間かけて
制作部全員で仕上げていく。
移動の時にかばんに入れてあった文庫を読了。
『大本営が震えた日』
吉村 昭
鈴木さんに対抗しているからではないが、
今年になって吉村昭氏の作品はたくさん読んだ。
読み直した作品も多い。
この作品も2度目だ。
緊迫した筆致に精神の蜂起。
「昭和16年12月1日午後5時すぎ、
大本営はDC3型旅客機「上海号」が
行方不明になったとの報告を受けて、大恐慌に陥った。
機内には12月8日開戦を指令した極秘命令書が積まれており、
空路から判断して敵地中国に不時着遭難した可能性が強い。
もし、その命令書が敵軍に渡れば、
国運を賭した一大奇襲作戦が水泡に帰する。
太平洋戦争開戦前夜、大本営を震撼させた、
緊迫のドキュメント。」
冷静な視点の中に、
熱い熱い息吹が。
徹底した現実感の中に、
壮大な夢が。
明日はスタッフを含めた顔合わせ。
数十人が一同に会し、
9月の「その日」を目指す。
そうだ、進軍だ。
その旗を高く掲げ、進軍だ。
右手には、その武器を誇示し。