『青森ねぶた殺人事件』西村京太郎
2007年10月26日 22:38:47
雨。
と、手垢のついた書き出しをして。
その雨の中、バイクを走らせ、劇場に。
一本の芝居を観にいきました。
劇場に着いたのは、開場の10分前。
雨、だったので、かばんを持たず手ぶらで行ったため、
本を持っていません。
劇場に入って、芝居が始まるまでの30数分間をどうするか。
大問題。
さっそく解決のためコンビニへ。
30数分で読めるかどうか、ぎりぎりの一冊を購入。
そう、芝居を観ました。
若い役者さんが一生懸命に叫び、動き。
それは、非常に気持ちのよい風景だったのですが、
さて、と、
考えるわけです。
演劇とは何か。
理由を論理を筋道をつけたがるいつもの癖。
言葉で全てを説明しきろうと。
なぜ、演劇をするのか、
なぜ、脚本を書くのか、
なぜ、演じるのか、
なぜ、それを人前で見せる必要があるのか、
そも、演劇の慎重な定義は何か、
と。
今日、観た舞台とは全く違うステージで思考実験を繰り返し、
小雨のバイクは、帰り道。
理由を必要とする理由は何か。
しかし、その理由は理由を必要としないのか。
と、
んー、んー
まあ、そのへんは好きな思考実験なわけで
楽しんでいたところ、
信号待ちで一つの着想。
今まで思ってもみなかった一つの視点。
笑っちゃうほど単純な一つの思考。
それをこぼさないように、
それまでよりは、少し速度を落とし、安全運転。
革ジャンの内ポケットには、
コンビニで買った一冊の文庫本。
『青森ねぶた殺人事件』
西村京太郎
劇場に入り、
客席に座り、
読み始め、隣の客などお構いなしに読み進め、
芝居が始まるときには読み終えていました。