『探偵伯爵と僕』森博嗣
2007年11月9日 23:40:58
一連の大作を読み進めているわけですが、
やはり、どうしても、
気になる本が発売されたり、
知り合いの方が出版されたり、します。
以前は、毎日欠かさず書店に足を運んでいたのですが、
最近は、週に2回くらい。
書店に行くと手ぶらで店を出ることが出来ず、
結果、どうでもいい本を買ってしまいます。
来年一年は、一連の大作に取り組み中。
なるべく道草をしたくなく、
新刊を無視しているわけですが、
それでも、やっぱり、
どうしても気になる本はあります。
『探偵伯爵と僕』
森博嗣
高木ごっこで何度も紹介してきた作家です。
森作品にはいくつかのシリーズがあります。
S&Mシリーズ、Vシリーズ、四季、
Gシリーズ、Xシリーズ、短編集。
この作品は、それらのシリーズ以外の作品に分類されています。
一気に読みました。
休憩なしで、2時間少々。
後味の良い作品。
作品後半では、「もう終わりか」と一抹の寂寥感。
それと同時に爽やかな後味の予感と潔さを感じ、
面白く読みました。
読書をした、と純粋に楽しめた作品。
「夏休み直前、僕が出会ったのは「探偵伯爵」だった!
いつも真っ黒な服装で、奇妙な行動をとる、
アールと名乗る探偵と新太は友達になった。
夏祭りの夜、
新太の親友ハリィが行方不明になり、
数日後にさらにもう一人。
仲間で作った秘密基地に意味ありげに残されていたトランプ。
ついに新太に忍び寄る犯人の影に伯爵が動く!」
と、本の後ろに書いてある紹介文そのままの内容ですが、
キャラクタたちがその自由性を思うままに発揮して、
自由自在に登場人物という役柄をこなしていきます。
トリックや謎は二の次。
キャラクタ物語です。
2時間少々、いい時間でした。