『仏教』【現代日本思想大系6】編集・解説/吉田久一

2008年2月2日 23:28:02

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あれをしなきゃ、これをしなきゃと
目の前の事事。
片付けても、処理しても、
次から次にそんな事事が入力されてきて、
処理のためのコマンドを一瞬考えている間に、
山積みになっている。
あれをしなきゃ、これをしなきゃ、と。

なんだかばたばたとしているにも関わらず、
進む読書。
ちょっとした空き時間や移動時間の読書が、
いつにもましてどんどん進む。
1月と変わらないペースで読んでいる。

『仏教』【現代日本思想大系6】
編集・解説/吉田久一

キリスト教の次が、これ。
「仏教」

読み終えてみると、
その編集の順番も分からなくはないのだけれども・・・
例えば、

キリスト教の次に、
鈴木大拙、河上肇ときて、
この「仏教」と並んでいれば、
もう少し、自然に頭に入ってきたんじゃないかと。

いやいや、わかるんですよ。
キリスト教の次が仏教ってのも。
多分、編集方針としては、正しい。

暴力的に正しい。
けれども、読み手としては、
ちょっと休憩したくなるポイントでもあったんだなあ、これが・・・

さて、いつも通り目次から目をいれます。
たくさんの著者が並んでいます。
知らない人ばかり・・・
知っているのは、田中智学・出口なお・柳宋悦・藤井日達の4方のみ・・・

ちょっと構えてしまいます・・・

少し時間がかかったけれども、
やっぱり目を開かせられる面白さ。
頭の中で情報を処理しつつ、
新しいコマンドを試しつつ、
適したスクリプトを作成しつつ、

読了。

いまや、どの論文がいい、どれがどう、
これはわからない、これがどうした、なんてことは、
一切ない。

全部、言葉。

びっくりするくらい言葉。


解説「仏教思想の近代化」吉田久一

【近代仏教思想の系譜】
「三条教則批判建白書」島地黙雷
「仏教活論序論」井上円了
「わが信念」清沢満之
「精神主義」清沢満之
「仏教の位置」姉崎正治

【伝統と革新】
「仏法と世法」福田行誠
「三条愚弁」福田行誠
「仏教統一論第一編大綱論余論」村上専精
「宗門の維新」田中智学
「受苦と随喜と尊重」金子大栄

【近代信仰の種々相】
「一遍上人」柳宋悦
「東洋的無」久松真一
「禅」久松真一
「法蔵菩薩」曽我量深

【社会思想の開眼】
「社会変革途上の信仰仏教」妹尾義郎
「立正安国」藤井日達

付【新興宗教の思想】
「大本神論」出口なお
「生活指導原理としての価値論」牧口常三郎