●今日は、9冊の本を読み●『人間の運命・第5巻/失われた人』『屋根の上の魔女』『天才数学者はこうとう解いた、こう生きた』【よりみちパン!セ】
2008年3月14日 22:01:39
雨天。出かけたりもしたのだけれども、
読書の一日。出かけた先でも、本を読み続け、
読み続けていた一日。
今日読了したのは、9冊。
6冊は、【よりみちパン!セ】シリーズ。
あとは、『人間の運命』に方程式の歴史の話に、漫画が一冊。
『人間の運命』は、三部構成になっています。
第一部は、第一巻から第六巻。
第二部は、第一巻から、同じく第六巻まで。
第三部が、第一巻と第二巻。
合計、14巻。
まもなく、第一部がおわります。
古本で全14巻を買いました。
第一部第六巻のなかに、1968年11月の新潮社の新刊案内が挟まっていました。
『大本営が震えた日』吉村昭
『影法師』遠藤周作
『わが町』山口瞳
なんかが宣伝されています。
他には、魅力的な全集の紹介。
『新潮世界文学全集』『日本詩人全集』『正宗白鳥全集』『水上勉全集』
『山本周五郎小説全集』『舟橋聖一選集』
重版情報には、
『花ざかりの森・憂国』三島由紀夫
『破壊』島崎藤村
『暢気眼鏡』尾崎一雄
『鍵・瘋癲老人日記』谷崎潤一郎
『硝子戸の中』夏目漱石
力が入っていますよ、新潮社。
最近、漫画をあまり読んでいなかったのだけれども、
先日、高橋さんに「高木っぽい」から!と、紹介された漫画。
出先の書店で見つけ、購入。
『屋根の上の魔女』
武富健治
「高木っぽい」か。
なるほど・・・と、思いつつ、一気に読み終えました。
どこいらあたりが「高木っぽい」のか、
高橋さんが思ったところと、高木が自分で感じたところが
同じかどうか。
そんなことを考えつつ、
「この漫画は、演劇だよ!舞台だ!芝居だ!
上演しよう!これは凄い舞台になる!」と
大騒ぎをする高木を取り巻く私語する死霊たち。
確かにそうだ。ドラマティック。
演劇的エッセンスの塊。
運命の一撃を隠しに隠したカタストロフ。
目の前に浮かぶ舞台の上で繋がる生きた人間たち。
隔絶された舞台=社会。
閉ざされた境界。
演劇だ!
まだまだ、今日という日に時間があります。
手に取ったのは、数学者のお話。
『天才数学者はこう解いた、こう生きた』
木村俊一
数学者という憧れ。
夢にまで見る数学という世界。数学という美しさ。
完全な美学とその証明。
そう、完全。完璧。
数学のような舞台を創りたい。
たった10の数字が作り上げる有機的な完全なる生きた人間。
主観と客観が常に対等に同居する、
人間ゆえの感情とその炎。
生きた人間、
生きた人間。
それを創るのは、神様にしかできないのか・・・
あっ!
偉大な夜だ。
偉大な夜がやってきた。今日は、その夜だ。
久しぶりの偉大な夜。
今日は、贅沢をして、もう一冊読もう。