●ぐだぐだと5冊●『沈黙』『佐藤春夫全集3』『マンスフィールド短編集』『もし大作曲家と友だちになれたら』『斎藤茂吉随筆集』
2008年7月5日 23:15:10
とてつもなく予定が詰まってきた。
本番一ヶ月前か。
これまではどうだったかな、と一瞬考えるが、
これまでの経験なんてなんのサンプルにもならない。
この公演一回限りの同時進行の経験。それだけ。
頭の中には、8月革命の烽火が燃え上がり、
パッションに満ち充ちたフレッシュな熱が阿佐ヶ谷を覆う。
その禍々しいまでの画が視界を覆いつくしている。
稽古から帰り、『LEON』
8月の舞台が見える。見える。
そして、来年再来年までの画が喚起され、暴力のように視界を奪う。
稽古場に衣装のクラモチユキコさんとヘア&メイクの木下恭子さんが来られ、
仮縫いを髪の毛を。
写真をたくさん撮ったのだけれども、
運命の一撃を予兆させてしまうので、公開できない。残念。
しかし、仮縫い用の衣装の出来のよさ。驚くばかりだ。
このまま立派な舞台衣装だ。
木下恭子さんが手がけるヘアデザインの精緻さ。
細かな作業を黙々とこなし、次回の予定を立てていく。
稽古場には、80年代の音楽が流れ、声を合わせて、歌う。
なぜか、みんな歌う。
『沈黙』
『佐藤春夫全集3』
『マンスフィールド短編集』
『もし大作曲家と友だちになれたら』
『斎藤茂吉随筆集』
予定がいっぱいで本を読む時間が無いことが分かっている日は、
いつもより2時間ばかり早起きして、本を読む。
今日も午前中に4時間の読書の時間。
2冊を読んだ。
明日はどうか。
早朝から出かける。早く起きよう。そして、一冊でも読もう。
日中は読みそうに無い。
稽古から帰り、『LEON』
そうだ、この俳優の名前は、ゲイリー・オールドマンだ。
ドルチェグストで『ルンゴ』を淹れる。
あと1ヵ月。稽古が続く。重なる。積み重なる。
いろんな毎日があるだろう。
いろんな時間があるだろう。
その毎日に必要なのは、命だ。
生きているだけの命ではない。
たった一人の、個人というたった個人だけの命。
週が明けると、とてつもない一週間が始まる。
明日はない、明日はない、と唱え続け、
明日だらけの一週間。
眠る時間があるだろうか、本を少しでも読める時間があるだろうか。
明日だらけの一週間が。