●雨の二日間、9冊・3本●『反近代の思想』【現代日本思想大系32】・『老子』・『トニオ・クレエゲル』・『英霊の聲』・『すごい速読術』・『高安犬物語/爪王』・『騒動師たち』・『殺人倶楽部』・【DVD】『超劇場版ケロロ軍曹・ケロロ対ケロロ天空大決戦であります! 』・『昭和残侠伝 唐獅子牡丹』・『フライトプラン』

2008年8月30日 23:54:03

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次の舞台の音楽で、いいのを思いついた。
ツタヤにあるかなと考えている間、なんだかずっと雷が鳴っている。
雨が降ってるのか、ベランダに出てみると降ってはいない。

よし、今のうちだ、とバイクに乗った。
走り始めて100mもしないうちに急に振り出し、本降りとなった。
叩きつける雨。前方に光る雷光。鮮やかに稲妻。どこかに落ちたか。

ままよ

ツタヤまで強行する。目当てのアルバムがあった。ケロロもあった。

雨と雷が続いた二日間。
本を読んでいた。疲れると映画に身を任せた。
紹介するには量が多いけれど、一気に紹介。「からじしぼ〜た〜ぁ〜ん〜」と歌いながら。

それにしても、ひどい肩こりだ。いや、肩というより、首か。首がおかしい。
頭を支えているのが辛い。自分で揉んでみるも具合よくいかない。

『反近代の思想』【現代日本思想大系32】編集・解説/福田恆在
『老子』【新書漢文大系2】著/阿部吉雄・山本敏夫_編/渡辺雅之
『トニオ・クレエゲル』著/トオマス・マン_訳/実吉捷郎
『英霊の聲』三島由紀夫
『すごい速読術』斉藤英治
『殺人倶楽部』森村誠一

【以下、鈴木さんから頂いた本】

『大阪拘置所「粛正」刑務官』藤田公彦
『高安犬物語/爪王』戸川幸夫
『騒動師たち』野坂昭如

【DVD】

『超劇場版ケロロ軍曹・ケロロ対ケロロ天空大決戦であります! 』
『昭和残侠伝 唐獅子牡丹』
『フライトプラン』

やはり、『英霊の聲』か。

《などて天皇(すめろぎ)は人となりたまいし》

その本意を考える。三島由紀夫の寂しさ、侘しさ。
「英霊の聲」「十日の菊」「憂国」、二・二六事件三部作。
以前読んだときとこんなにも受ける印象が違うものか。
作品は一字たりとも変わっていない。ということは、自分が変わったということか。
自分が変わった?どこが?わからない。
確かに思うことが違う。けれども自分が変わったとは思わない。

三島由紀夫は、45歳で自決した。
見沢知廉は、46才で自殺した。

その年に近づいている。一日一日近づいている。
明日なんかない、明日なんかない、と呟きながら、土曜日には稽古に行き、
毎日本を読み、雨の日には健さんを観、目を閉じて脚本に挑み、

彼らの、その年に、近づいている。

三島由紀夫は言った。
「青年は、永遠に美しい。青年の行動は、永遠に透徹している」と。

ツタヤからの帰り道、高硬度の炭酸水を買う。
うちに帰ると、雨が上がっていた。雷の音に驚いていたコトバも眠っている。


解説「反近代の思想」福田恆在

【文明開化批判】
「現代日本の開花」夏目漱石
「新帰朝者日記」永井荷風
「陰翳礼讃」谷崎潤一郎

【近代への懐疑】
「日本の橋」保田与重郎
「信仰の無償性」亀井勝一郎
「上代思想家の悲劇」亀井勝一郎
「現代史への試み」唐木順三
「詩の自覚の歴史」山本健吉
「柿本人麻呂」山本健吉

【近代の克服】
「歴史と文学」小林秀雄
「無常という事」小林秀雄
「『罪と罰』について」小林秀雄
「哲学」小林秀雄
「天命を知るとは」小林秀雄