『ファイナンシャル フォーラム』読書と作劇と舞台創作と

2009年2月25日 18:41:29

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本が好きだ、読書が好きだ、中毒だ、活字を喰わせろ、と叫び続けているうちに、
いつからか、こうして読んだ本の紹介をさせていただいている。
いろんな本を読みながら、

(この本なら、こんな紹介をしよう)
(こんなアプローチをすれば、正確に伝わるかな)
(導入はこんな角度なら、締めも決まるかな)

そんなことを考えていたりもする。

今回の本は、こんな本。
書店で手に取り、面白く一気に読んだ本。
担当の方にも、「この本が一押しです」と推した覚えがある。

演劇に携わってきて25年が経とうとし、
今も夜毎稽古に行き、目の前の舞台を劇団員と共に創っている。
劇作家という立場から、そして演出という立場から、
完全な決定をしなければならない。

その決定に、いつも、

なにかしらの論拠や根拠を求め、
(当然そこには、自身への美学が絶対視されてはいるけれども)
言葉の次元で決定を表現し、伝える。

なにかしらの論拠や根拠。

その論拠や根拠の構築に、よく数学を使う。
演劇と言う形而上の観念を形而下に置き換えていくときの橋渡しだ。
そこに数学という正確な概念を置いたりする。
それは、一行の方程式であったり、
一枚の座標平面であったり、
乱立するベクトルであったり、
時には、虚数単位であったり、単純な数列であったり。

今回、書かせていただいたこの一冊は、
数学という美学が形而上から形而下への橋渡しに有効だという一つの証明だった。
そして、そう書いた。
今稽古している次の舞台にこの本からのいくつかの証明が利用されるだろう。

いろんな本に出会い、
こうして書かせていただく。
夜という夜を費やし本を読み、
夜という夜を費やしこうして書く。

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写真をクリックすれば、京都館HPへ

本誌は、京都銀行本店各支店や「京都館」(写真をクリック)で
入手できます。

京都館


東京駅のまん前。
ほんとうにまん前。横断歩道を渡れば、すぐそこ。

HPを見てみると、桜。
もうそんな季節か、と京都の桜を思い。

そういえば、京都にもたくさんの思い出があるな。
6割はいい思い出。残りは、んー、ろくでもない思い出か。
ろくでもない思い出の原因は、もちろん全て自分。
とはいえ、そのろくでもない思い出も、
なんだか時間が流れた。
確かに時間が流れた。

あのぼくの時間と、今の京都に流れる時間とどんな差異があるかな、

京都館のHPを見ながら考えた。
長い長い京都の激動の歴史とぼくの42年の足跡。

そうだ、京都へ行こう!

という名キャッチが不意に浮かぶ。
うん、京都に行くか。


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