●2062●『日本の悪霊』『すべてがFになる』『政治と文学』『埴谷雄高政治論集』『密会』

2009年8月17日 22:52:01



とはいえ、本を読む。
疲労の果て。そういえば、前回の公演のときも、その前のときも、
本番の週に入ると、びっくりするくらい疲れている自分を確認する。
きっと質の良い眠りを眠ればいいのだろう、と思うも、何が気になるのか、
眠りは、浅い。夢ばかり、見る。夢ばかり見ているなあ、と思いながら、眠っている。

今日見た夢は、劇団員の一人と、多摩川っぽい川原で、
大きなタイヤを転がしていた。
アメリカなんかを走っている巨大なトレーラーのタイヤだろう。
それを、よいしょよいしょと、転がしている。
汗だくになりながら、
そのタイヤを倒さないように、上手にコントロールしながら。

何が目的だったのか、どこを目指していたのか、それは、覚えていない。
遠くを電車が走ったり、あれは高速道路かなと話したり、
陽が落ちてきたり、歌を歌ったり。

夢ばかり見ている。

疲労の果てを知りながら、疲労の限界値が上がっていることも気付いている。
この疲れなら、もう少し押せる、大丈夫だ、押せ! と、自分が言っている。
自分が言っているのだから、大丈夫なのだろう。

ゆっくり少しずついろいろ食べればいいんだ、と言われた。
食欲がなく、食べないか、ショック療法的な食物を選択したりの自分だ。
少しずつ、という感覚が、ほとんどない。
自分には、なかなかそうできない。
気が付けば食べずにいるし、気が付けばショック療法的チキンカツカレーを食べていたり。
それもまあ、バランスが取れているのかもしれない。

大丈夫だ、押せ!

と、自分が笑っている。

大丈夫だ、押せ! 本を読め。ページをめくれ、頭を動かせ、ノルマがあるだろ!
ノルマを達成しないと、神罰がくだる。罰を受ける。
本を読め、疲れていようが、それはいい訳だ、と、

本を読む。

『日本の悪霊』高橋和巳

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『すべてがFになる』森博嗣

(369)

『政治と文学』亀井秀雄

(581)

『埴谷雄高政治論集』埴谷雄高

(368)

『密会』安部公房

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