『孫文・毛沢東』【世界の名著64】・『迎撃戦闘機「雷電」』『零戦開発物語』『ファッションから名画を読む』・名探偵コナンを観る

2010年1月12日 20:33:13

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全集を読み進めながら、毎度毎度、(いろんな考え方があるもんだな)と思う。
最近読んだ全集「デカルト」「岡倉天心」「柳田国男」、そして今日読了した「孫文・毛沢東」
それぞれに、いろんな考え方・見方があるもんだ。
みんながみんな、「生きる」ことを考えている。
それは、ほぼ共通している。
けれども、「生きる」ことへのアプローチの方法から、近付き方、仮説の立て方、論の結び方、
それは、全員が全員、違う。違いすぎる。

『世界の名著』を読み進めている。全81巻(66巻+続15巻)。線引きが読み終えた巻。

1 バラモン教典 原始仏典
2 大乗仏典
3 孔子 孟子
4 老子 荘子
5 ヘロドトス トゥキュディデス
6 プラトン I
7 プラトン II
8 アリストテレス
9 ギリシアの科学
10 諸子百家
11 司馬遷
12 聖書
13 キケロ エピクテトス マルクス・アウレリウス
14 アウグスティヌス
15 コーラン
16 マキアヴェリ
17 エラスムス トマス・モア
18 ルター
19 モンテーニュ
20 ベーコン
21 ガリレオ ホイヘンス
22 デカルト
23 ホッブス
24 パスカル
25 スピノザ ライプニッツ
26 ニュートン
27 ロック ヒューム
28 モンテスキュー
29 ヴォルテール ディドロ ダランベール
30 ルソー
31 アダム・スミス
32 カント
33 フランクリン ジェファソン マディソン他 トグヴィル
34 パーク マルサス
35 ヘーゲル
36 コント スペンサー
37 ミシュレ
38 ベンサム ジョン・スチュアート・ミル
39 ダーウィン
40 キルケゴール
41 ラスキン モリス
42 プルードン バクーニン クロポトキン
43 マルクス エンゲルス I
44 マルクス エンゲルス II
45 ブルクハルト
46 ニーチェ
47 デュルケーム ジンメル
48 パース ジェイムズ デューイ
49 フロイト
50 ウェーバー
51 ブレンターノ フッサール
52 レーニン
53 ベルクソン
54 マイネッケ
55 ホイジンガ
56 オルテガ・イ・ガセー マンハイム
57 ケインズ ハロッド
58 ホワイトヘッド ラッセル ウィトゲンシュタイン
59 マリノフスキー レヴィ=ストロース
60 バジョット ラスキ マッキーヴァー
61 トインビー
62 ハイデガー
63 ガンジー ネルー
64 孫文 毛沢東
65 現代の科学 I
66 現代の科学 II

続1 中国の科学
続2 プロティノス
続3 禅語録
続4 朱子・王陽明
続5 トマス・アクィナス
続6 ヴィーコ
続7 ヘルダー・ゲーテ
続8 オウエン サン・シモン
続9 フィヒテ・シェリング
続10 ショーペンハウアー
続11 ランケ
続12 アラン・ヴェレリー
続13 ヤスパース
続14 ユング
続15 近代の芸術論

これだけの人の、時代の、思想の、代表的な論文や宣言、講演、作品が収められている。

全員が、違う。

今日読了した「孫文・毛沢東」が、15巻目。
今読んでいる「アウグスティヌス」が、16巻目。
読む順序に何か決め事があるわけではない。
積んである上から適当に手にしている。今年一年で読破できるかどうか。ぎりぎりだろう。
鈴木さんに頂き、狂喜乱舞し、歓喜の渦の中で読み進め、一巻ずつ終わっていく。
面白い、と思うものもあり、わからん、と思うものもあり、なんじゃこりゃ、と思うものもありながら、
よちよちと一巻ずつ進めている。

それにしても、『世界の名著』は読みやすい。
巻頭に、責任編集者による概説がある。それは、取り上げられている人物の伝記であり、
その時代の他者とのつながり方であり、生きた時代との連絡であり、
収められている論文や作品の解説であり、問題点であり、と、ほぼ網羅される。
この巻頭概説だけで、新書の一冊以上の文量はあるだろう。
この概説だけをまとめて数巻にしても良質の思想集が出来上がるはずだ。

巻頭概説を読み進めていくうちに、わくわくしてくる。
早く本文を読みたくなる。原典に触れたくなる。難しいことは承知の上の勇み足。
本文に入ると集中度が違ってくる。それはいつも感じる。
時代を遡る。歴史を旅する。彼らと会談し、一緒に酒を呑む。
輪になって議論し、煙草を廻しのみ、2000年を瞬時に辿る。快楽だ。
自由を手に入れて、空にいることを感じる。

それにしても、こうして81巻を並べ見ると、知らない人も多い。
読んだことのない人のほうが多い。彼らは、どんな人生を歩いてきて死んでいったのか。
ここに言葉を遺しながら今どこにいるのか。どんな考えを思考し、どんな恋をし、どんな死を死んだのか。
彼らはぼくに何を話しかけてくるのか。
彼らはぼくをどこに連れて行ってくれるのか。

全員が違う。一人ひとりのなにもかもが、違う。

違って当たり前。そりゃそうなんだけど、「生きる」ことを考えるのに、こんなに違うものか。
全員が、違う。違って当たり前。違っているのに、生きて、死んで。

『孫文・毛沢東』【世界の名著64】
『迎撃戦闘機「雷電」』碇義朗
『零戦開発物語』小福田晧文
『ファッションから名画を読む』深井晃子

読書に疲れ、「名探偵コナン」を観、掃除機をかけたり、洗濯したり。
机には、原稿用紙。その上に万年筆。
モニタには、あべあゆみが入力してくれたこれまでに書いた脚本。
一枚目から読み直し、一字を、一行を直し、書ける「時間」を待つ。ひたすら待つ。

時間が来れば、音楽が流れ出し、ここは、「書く」場所となる。

ベッドには、最近やってきた、極上の枕。
書いて書いて、疲れ果てて眠りたい。書いて書いて、その後の休息の眠り。

そうだ。
眠りを待っている。ひたすらに待っている。
望みの眠りを待っている。ひたすらにその望みに望む眠りを待っている。

先人の思想に右往左往し、コナン君と一緒に事件を解決しながら、その眠りを眠りたい、と。
空の真ん中で。

空の真ん中で。

ただ、空の真ん中で。

『孫文・毛沢東』【世界の名著64】


責任編集/小野川秀美

「孫文と毛沢東」小野川秀美・貝塚茂樹

孫文


三民主義
志あらばついに成る
講演集
書簡集
宣言集

毛沢東


湖南省農民運動視察報告
実践論
矛盾論
抗日遊撃戦争の戦略問題
文芸講和
人民内部の矛盾を正しく処理する問題について
中国共産党全国宣伝活動会議における講和

年譜
索引