『昭和史探索〈1〉一九二六‐四五』半藤 一利
2007年2月15日 22:11:23
春一番っぽい風が吹く中、
普段行かない街に行ってきました。
まあ、仕事の一環な訳ですが、
ある方とお会いして、
お話をさせて頂き、
共通の知り合いがいたりして、
笑ったり、
花粉は、やはり飛んでいるようで、
なにやら目が痒く、
『昭和史探索〈1〉一九二六‐四五』
半藤 一利
さて、そのまんまのタイトルです。
このタイトルを見て、
ピンときた方は、多分、それ、
当っています。
そうです。
あの名著『昭和史』ですね。
その名著を分かりやすく、
というか、
校正抜粋して、文庫になったものです。
「名著『昭和史』の著者が
長年の昭和史研究の中で選びだした史料と共に、
歴史を動かした重大な事件の背景を探索する待望のシリーズ。
数多くの史料の中から
読者に読みやすくかつ価値のある著作を厳選、抜粋。
その背景にある時々の情勢、
時代の空気を一年ごとに分析した書き下ろしの解説を付す。
第1巻は昭和天皇の即位から金融恐慌、
東方会議(昭和二年)、
張作霖爆殺事件(三年)、
を経て濱口雄幸内閣の船出(四年)まで。」
まあ、そのとおりです。
で、その収録されている資料が、良いものです。
その資料を読むだけで、
神経が研ぎ澄まされ、
その「昭和」に思考は飛び、
同時代に生きた日本人と同調し、
涙ぐんだり、
怒りを覚えたり、
感情の起伏が激しくなります。
この時代に生きていたら、
自分は、何を思っただろう。
自分に、何が出来ただろう。
この時代に生きていたら、
どんな行動が取れただろう。
どんな思索をできただろう。
わかりやすい、名著!
おすすめです。