『生命の実相【人生問答篇 上】(第15巻)』『生命の実相【人生問答篇 下】(第16巻)』『強奪 箱根駅伝』『切り裂きジャックの告白』『新宿駅最後の小さなお店ベルク』『性的人間』『本当は怖い昭和30年代』『天啓の殺意』『三幕の殺意』
2015年1月17日 23:46:30
一昨年だったか、仕事で一冊の本を読んだ。
中町信の『模倣の殺意 (創元推理文庫)』だ。
現代用語の基礎知識ウェブでの本の紹介だったのだが、読み終えてとても驚いた覚えがある
作者の中町信は、すでに鬼籍に入っている
書かれたのも数十年前だ
ミステリ、或いは本格物と言われるジャンルなのだが、凄いのだ
手法としては、叙述にカテゴライズされる
とにかく、最後の一ページまで何かが隠されている
中町信
これからもっと評価されてくるはずだ
生前、中町信は妻との会話で書くことに対しての不安や疲れをこぼしていた
そして、妻は、「きっと認められるわ。でもあなたが死んでからでしょうね」と答えたと言う
なんとも・・・
ということで、中町信を手に取っている
読んだ二冊目三冊目も期待に違わぬできだ
ここまで緻密に書ける作家は近年では出会っていない
以前、車谷長吉に出会った時に似た感覚だ