『魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?』『青の炎』『猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数』『希土類少女』『体育館の殺人』『生命の実相【宗教戯曲篇上】(第31巻)』『生命の実相【宗教戯曲篇下】(第32巻)』『掏摸』『消失グラデーション』『黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2』『出版社社長兼編集者兼作家の 購書術』『「日本の分」について考える2』『BEKIRAの淵から 証言・昭和維新運動』『北一輝のための終りなき戯曲 カオス・帝都物語』『蚤と爆弾』
2015年4月30日 16:34:50
佐渡の劇作家であり演出家の伊藤正福さんの新著が発売された。
待ちに待った続編だ。
テーマは、『北一輝』
佐渡の人であり、日本の人であり、中国の人であり、歴史の人であり、魔王であり、祈りの人であり、
右も左も超越した人生を送りながら、上と下ははっきりと弁別していた稀な人であり、未だに、
「北一輝」という単語は、何かの符号のように、或いはいくぶんの怖れが含まれた声音で語られる。
そんな北一輝に迫ろうと、以前、鈴木邦男さんと対談したことがある。
鈴木邦男さんには、鈴木邦男さんの北一輝があり、
伊藤正福さんには、伊藤正福さんの北一輝があり、
ぼくにはぼくの北一輝がある
当然のことだ
その当然のことが、実はみんなわかっていないのだ
と高所から断じてみる
ということが、伊藤さんの新著からよくわかるのだ
北一輝と伊藤正福
いずれ北一輝研究における有力な資料にもなりうる戯曲なのだ
それだけは今から予言しておく
北一輝著作集を読んでいることは当たり前だが、そのほかに
有名な研究書籍が出されている
そんな研究分野にも一石を投じる戯曲なのだ