『故なくかなし』辻井 喬
2006年3月22日 00:21:00
さて、今日の一冊ですよ。
自信満々で持って来ましたよ。
ここ数冊、手にいれるのが微妙な本ばかりでいたが、
これはすぐに入手できるはずです。
『故なくかなし』
辻井 喬
いいタイトルですね!
味わい深い!
「ゆえなく、かなし・・・・」
ああ、・・・・
さて、帯ですが、
「近代の名句、現代の傑作句に刺激されて
紡ぎ出される自在な物語世界。
初めての試み、俳句小説」
いかが?
ぴくっ、ときましたか?
ではもうちょっと紹介。
「『朝雲の故なくかなし百日紅』
が誘い出す、尾道の未亡人宅に泊まった翌朝の
行商人の思いを描く表題作。
『ある時は梅幽かなる日和かな』
が紡ぎ出す、松山の梅林を訪ねた男の
少女への妖しい夢を描く『幽かな梅』
・・・・・・・・・・・
誰も試みたことのない、
俳句から生まれた18の短編を連ねる、
異色の連作短編小説集!」
ほうほう・・・
大体わかりましたか?
こんな本です。
いい文章です。
とても素晴らしい作文家です。
美しい形容詞の数々。
明確な指示代名詞。
味のある名詞の存在感。
絶妙な句読点。
はい、お勧め!