『未来いそっぷ』星新一
2007年10月29日 23:26:28
あれが欲しい、これが欲しいと、
限定物欲に取り憑かれつつ、
しかし、これは熱病で欲しいものを見ているうちに、
そのうち不思議と醒めていくもの。
と、楽観してたら、今回はそうではない・・・
欲しい、と、必要の狭間の物々らしく、
おまけに日々使うものであり、
欲しいなあ、と、
いい加減買い換えよう、と、
やっぱいらないよ、と、
しかし、今あると仕事にいいぞ、が、
脳内を右往左往し、まったくもう、人間め!と。
台風一過か、好天の下、一つの懸案の事項を終えた。
次の仕事まで45分。
目の前の書店で本を一冊買い、
(かばんの中に本があるにもかかわらず)
喫茶店で30分読めるな。
と、30分で一冊読もうシリーズの2回目。
『未来いそっぷ』
星新一
言わずと知れたショートショート。
その中でも有名な一冊です。
実は自宅にも持っています。
でも、時々無性に読みたくなる作家です。
あの切れ味に
あの着眼に
あの速度に
触れたくなるのです。
「『アリとキリギリス』『ウサギとカメ』など、
誰でもごぞんじの寓話の世界。
語りつがれてきた寓話も、星新一の手にかかると、
ビックリ驚く大革命。
時代が変れば話も変るとはいえ、
古典的な物語を
こんなふうに改作してしまっていいものかどうか、
ちょっぴり気になりますが―。
表題作など、
愉しい笑いと痛烈な風刺で別世界へ
ご案内するショート・ショート33編。」
とアマゾンの紹介文にあります。
名作です。
名手です。
さて、コーヒーを一杯。
煙草を一本。
30分。
ぴったりと読み終えました。