『保守の思想』【戦後日本思想大系7】編集・解説_橋川文三
2007年11月8日 22:43:35
着々と読み進めています、
戦後日本思想大系。
ここのところちょいと忙しく、
読むペースが落ちていた上に、
どうしても気になる本が横槍を入れたり、
仕事で読まざるを得ない本があったりだったのですが、
さて、第7巻が読了。
『保守の思想』【戦後日本思想大系7】
編集・解説_橋川文三
保守、です。保守。
現在でも普通に使われます、保守。
新聞紙面に使われない日がないくらい、
普段使いです、保守。
保守、か、うん。
と、あまり構えずに読み始めたのですが、
違ってたんだなあ・・・
保守の意味。
そもそもの意味。
というか、接し方。
というか、扱い方、あるいは触れ合い方、
また或いは、向かい方、
もっと言えば、喧嘩の仕方。
本書は、ヨーロッパの民主運動からの解説から始まり、
哲学的志向、考察。
そして、日本における保守主義者の存在と
彼らの戦いに焦点がおかれていきます。
そして、この一冊で実に多方面からの「保守」を堪能できます。
為政者からの保守。
市井からの保守。
仏教からの保守。
民俗学からの保守。
これまでの6巻は、
一つのテーマに「完全に集約」されていた感がありましたが、
本書は、多角的で、
一読「あっちこっち」と感じましたが、
次第に集約していき、
しかし、
「保守」という考え方が大きすぎるので、
大きくため息。
K部隊のK(S)氏が、
どのくらいの大きさの本なの?と質問。
下の写真です。
普通の単行本の大きさです。
編集・横川文三
解説・日本保守主義の体験と思想・横川文三
序章・日本保守主義者の肖像・白鳥邦夫
【歴史の意識】
「『同時代史』より」三宅雪嶺
「敗戦学校」徳富蘇峰
「先祖の話(抄)」柳田国男
「日本歴史に関するいわゆる知識人の知識」津田左右吉
―対談―「文学・学問・政治(抄)」柳田国男・中野重治