『ケルベロス×立喰師・腹腹時計の少女』原作・押井守_作画・杉浦守

2007年11月13日 16:29:32

写真

いつの間に寝たのか、
右手に鉛筆を持ち、
左手には開いたままの本を持ち、

眼を覚ました。

『科学の思想』を読みつつ、
気になるところに線を入れつつ、
あまりの難解さに眉間にしわをよせ、

いつの間に寝てしまったのか。

そのままの体勢で。

それにしては、すっきりしている。
熟睡したのか、
あるいは、再生したのか。

そうだ、テロリストになるんだった。

先日、書店で見つけた漫画一冊。

『ケルベロス×立喰師・腹腹時計の少女』
原作・押井守_作画・杉浦守

何かの間違いかと、手に取り、顔を近づけて、
よく、見た。

何度見ても、間違いない。

『腹腹時計』と。

帯には、こんなキーワード。
「日本がまだ熱かった頃の昭和」
「ケルベロス」
「ケツネコロッケのお銀」
「首都警」・・・

もしや・・・

「科学の思想」をおき、
鉛筆を置き、

読み始める。

これは、演劇だ。
優しい優しい演劇だ。
大切な人を守るための演劇だ。
大切な人と守るための、演劇だ。

ケルベロスが、
お銀が、
そして、赤頭巾が、

嗄れた喉をものともせずに、
静かに叫ぶ。