『赤目四十八瀧心中未遂』車谷長吉

2006年4月9日 23:13:00

写真

さて、あるネットカフェから
この原稿をアップしています。

四の五の言わずに直球で、この1冊!
全くの無条件の1冊!

『赤目四十八瀧心中未遂』
車谷長吉

著者は、
くるまたにちょうきつ
と読みます。
ご存知の方も多いでしょう。
自分がこの方の作品と出あったのは、
今から、十年以上も前です。
偶然に書店で手にして、
それを読み、
衝撃を受けました。

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現在に、太宰治が蘇った
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私小説の最後の最後の書き手だ
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でも、彼は、なかなか売れませんでした。
こつこつを作品を発表してきました。
作品を発表するごとに
その質が低下する傾向が大、の中、
彼は、
一貫して、一つの姿勢を守り通し、
一貫して、一つの文学を攻めとおし、

この作品で、
直木賞を授賞しました。
あまり話題にはなりませんでしたが。

この作品は映画にもなってますよ。
見たかたも多いでしょう。

帯です。

「うちを連れて逃げてッ。」

四の五の言いません。
これ以上の紹介もしません。

最後に一言。

これが、小説です。
これが、想像力、というものです。
これが、人間が書く、ということです。