『新左翼とは何だったのか』荒岱介

2008年2月11日 02:23:38

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いつまでも本を読み続けていられる。

そんな話を友達とした。
友達は、
「1時間くらいで、集中力が切れる」らしい。
「家で読んでいると、眠くなる」らしい。
「寝っ転がりたくなって、
そのまま読みながら寝てしまう」らしい。

なるほど。
そんなこともあるか、と、話をした。
自分は、どうだろう。
特にそんなこともないなあ。
大体正座をして読んでいる。
足が痛くなると、胡坐をかいたりもする。
あぐらで足がしびれてくると、
片足ずつ足を伸ばしたりもする。

特に気にしたことはないけれど、
10時間くらいは、読み続けられているだろう。
文庫・新書なら3冊くらいを一気に読むペース。
コード名「鈴木邦男」なら、
ぎりぎり1冊読めるかどうか、という時間。10時間。

コード名「鈴木邦男」『現代日本思想大系』は
現在第8巻『鈴木大拙』。
がっぷり四つに取り組んでいたところ、

コード名「鈴木邦男と愉快な右翼達」が。
その横槍は、当のご本人から。
先日、あるイベントで鈴木さんにお会いしたときに、
紹介された本。

1冊は、今日紹介する『新左翼とは何だったのか』
もう1冊は、現在読んでいる大作。
鈴木さんは、

「分厚いよ!上下で1000ページはあるよ!」
と言われていたけれど、
いざ購入してみると、
上下巻で1500ページを超えている・・・
その大著も上巻をもうすぐ終えそう。

『新左翼とは何だったのか』
荒岱介

その先日の【思想系・映画系】イベントで、
左翼関係の言葉がよくわかりませぬ!と
話したところ、奨められた本書。

わかりやすい本。
ちょっと帯を紹介。

「かつて日本にも革命を志す若本たちがいた
運動の中心にいた者にしか書けない、
そのはじまりと終わり。

・新左翼と左翼はどう違うのか?
・ブントとは何か?
・セクトはどのように分派していったのか?
・内ゲバはなぜおこったか?

1955年、日本共産党は、武装闘争路線を放棄。
これに不満を持つ学生党員が58年、
共産主義者同盟(ブント)を結成する。
60年、安保闘争では、
連日数十万人のデモが国会を包囲するが、
結局、日米安保条約は成立。
63年、中核派と革マル派が成立。
65年、解放派、69年に革労協、成立。
次第に、他党派の活動家が襲撃され、内ゲバが激しくなっていく―。」

裏には、
「(前略)彼らは一体何を考え、何をしたのか。
理論家であり、常に第一線にいた著者が、
その内実を初めて解き明かす」

知っていることもあり、
もちろん知らないこともあり。

それにしても、分派を繰り返してきたと書かれているけれど、
その数の膨大さ。
何がなんだかわからなくなる。
巻頭に掲載されている、分派の流れ。
指で系図を追っていくと、
なるほど、と、分かるのだけれども・・・

根本的な疑問が、やはり、頭に残る。
「なぜ、セクトが必要だったのか。
なぜノンセクトというこれもまた一つのセクトが必要だったのか」

もちろん、説明はされている。
論理的なつながりと活動方針。

けれども・・・
と、どうにも疑問が残る。
楽しく読んだのだけれども、
把握から理解になかなか進まない。

ん〜