『太陽の塔』森見登美彦

2008年2月22日 23:16:23

写真

いいお天気。
バイクに乗って走る。
今日は、マフラーをとってみる。
首から冷たい風が入ってくる。
気持ちいい。

目の前の公演は4月。
その脚本のラストシーンに全てを奪われている。
目の前に浮かぶ数々のイメージ。
具現化できるかどうか、
一つ一つ、シュミレーション。

4月の公演で頭がいっぱいなのに、
別の頭では、8月の制作に動き始める。
ゲストのスケジュール確認、
会場のスケジュール、
照明の若林さんのスケジュール。
演目の決定、企画の完成。

同時に11月あたりの公演まで、
あたりをつけつつ、
見沢さんのお母さんとは来年の話をしつつ、

あちこちに電話をし続けて、
通りすがりの書店で何を血迷ったか、一冊の本を購入。
かばんの中には、『ソクラテスの弁明』という
とても楽しい本があったにもかかわらず、

一冊の本を購入。
気分としては、
(移動中に軽い気分で軽く読みたい)

書店の文庫のコーナで、
ポップに目が行き、つい・・・
「文庫のなんとかかんとかの・・・一位」みたいなポップ。

ポップを信じちゃいけない、というのは知っている。
なんとかの一位とかも信じちゃだめ。
自分の感触と直感以外を信じたらだめ。
ということを経験上知っているにもかかわらず、
その本を手にした感触が「良くなかった」にもかかわらず・・・

『太陽の塔』
森見登美彦

駄目ダメのだめの本・・・
泣きたくなったよ・・・

どこんとこが一位なんだろう。
どこんとこがファンタジーなんだろう。
どこんとこを読めばいいんだろう。
どこんとこが爆笑なんだろう。

本当にこの本が売れていて、
(実際2列の平積みで下のほうまでうれていた)
買った人たちが、「おもしろい!」と思っているならば、

恐ろしい・・・
そら恐ろしい・・・

もしかしたら、自分が読んでいる日本語と、
その日本語は違う種類のものかもしれない。

まったく・・・
一時間で読み終えたけど、
その苦痛の一時間・・・

しかしまあ、こんな本もあるか・・・