見沢知廉獄中作品集『背徳の方程式』

2011年8月7日 22:03:46

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見沢知廉『背徳の方程式─MとSの磁力』獄中作品集

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『天皇ごっこ』で衝撃のデビューを飾り、
46歳で自殺した鬼才の、獄中で書かれた未発表・初期作品集
遺品から発見された、未発表原稿。

「主観的な真実」を信じ抜いた 作家の原点。

【収録作品】

『背徳の方程式─MとSの磁力』
バブル経済に浮かれる時代の外務省キャリアの一家を主人公に、
サディズムとマゾヒズム、価値の変換、両極の同位性を追求した傑作。
リアリズムの極致とファンタジーが交錯する。

『人形―暗さの完成』
若者の偏執的な愛情を描く。
三次元から二次元へのスライドと狂気。

『七八年の神話』
一九七八年三月二十六日の成田空港開港阻止決戦、
三里塚闘争をユーモラスに描く。
生き生きと描写される新左翼活動家たちの闘争は、まさに現代の神話。

『獄中十二年』
野村秋介と見沢はともに千葉刑務所に十二年収監されていた。
野村と自分とを重ね合わせた、自伝的作品。

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