鈴木邦男氏から頂いた本
2007年3月18日 23:33:33
「寒い」と口にしたところで
その寒さがどうにかなるわけでもなく、
寒くないようにしてこなかった自分の問題なので、
なるべく、「寒い」と口にしないように
していたのですが、
さて、今日は、朝から四谷3丁目にバイクで。
バイクの前かごにバケツと軍手一束、雑巾数枚。
一水会の引越しです。
四谷で荷物の積み込みを手伝い、
高田馬場へ。
その様子は、また後日ということで、
今日、鈴木邦男氏から、
「これは、高木君にあげる」と一冊の本を。
『カラヤンとフルトヴェングラー』
中川右介
帰宅し、一気に読みました。
やることはたくさんあるのに、
読み始め、読み終えました。
もともと興味ある分野ではあり、
基礎的な知識はあったのですが、
面白かった!
素直な読者になりました。
どんな内容か、
・・・ナチス時代の
ベルリン・フィル主席指揮者の座がポイント。
当時3代目に君臨していたのは、
巨匠中の巨匠フルトヴェングラー。
彼は、とにかく作曲家に忠実に音楽に忠実に
タクトを振っていました。
それは、彼の音盤を聞けばわかります。
そこに!
とんでもない才能と野心をもった青年指揮者が!
名前は、カラヤン!
ベルリン・フィル主席指揮者の座をめぐる、
二人の確執。
陰謀に策略、詐略に権謀・・・・
とにかく、下手な推理小説や冒険物語なんかより、
数倍も面白い物語です。
巨匠フルトヴェングラーの嫉妬に
才能溢れる若き力カラヤン。
この醜い争いの中で
あれほど美しい音楽を創り続けてきたのか・・・
人間の業か・・・
芸術の世界には、
やはり、人間の正の振り子と
そして、負の振り子がふれるのだと、
お勧めです!