『邪眼は月輪に飛ぶ』藤田和日郎
2007年7月17日 21:17:07
梅雨らしい、雨が。
と書いて、梅雨「らしい」ってのは、
どんなんだ、と、思う。
梅雨の気象学的な性質と、
日本の梅雨にまつわる文化を合わせて論ずれば、
ある一定の解は求められそうだけど、
まあ、いいや。
『邪眼は月輪に飛ぶ』
藤田和日郎
「うしおととら」や「からくりサーカス」の
作者です。
ちなみに「月輪」は「がちりん」と読みます。
本屋さんで見つけ、
帰宅し、一気に一冊。
ページを開くと、ふくろうが出てきてびっくり。
ふくろうが活躍すんのか!と。
まあ、活躍はするな、うん。
彼の作品に通じて言えることなんだけど、
「あっ」って、立ち止まってしまうシーン、
一言があるんでよ。
この作品にもそう、
キャラクタははっきりと立ち、
漫画らしいストレートなストーリーで、
当然予測される結末に向かい、
一気に走り、
予測されていながらも、
その一言が書ける。
その一コマが描ける。
独特の世界と絵。
帯を見ると、
何かプレゼントしてくれる応募券。
早速応募しようと思ったら、
締め切りを過ぎており、
外を見ると、
未だ小雨がさわさわ。
なるほど、
この音が梅雨を梅雨たらしめているのか。
もう一回読もう。