見沢知廉さんの命日

2008年9月7日 20:07:00

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昨夜の雷雨、そして天気予報は雨曇り。
不眠周期を眠れずに朝6時の時計を見て、いつの間にか眠っていた。
8時に目を覚ますと、鳥が鳴いていた。

いい天気だ。太陽が出ている。
太陽が嫌いだったという見沢さん。太陽が出ています。

あれから、3年。
9月7日、見沢さんの命日。劇団再生と6割劇団員の高橋さんとでお墓参りに。
本駒込駅で待ち合わせ。少し早めに着くと市川未来が居て、本を読んでいた。
おかしい。彼女がこんなに早く来るはずがない。どこか具合が悪いのか。
心配する。それに本を読んでいる。おかしい。一番のりの市川未来。
太陽は中天有頂天。

時間にみんなが集まり、お寺さんに向かう。

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何人かは日傘を用意してきている。それほどに太陽が主張し、暑い。
お寺に着くとよく手の入った中庭に面した部屋に案内される。
見沢さんのお母さんがいた。
そして、ファンサイト『白血球』を主催されている本山さんたち。
涼しいその部屋でお話をされていたよう。

挨拶をして、しばし歓談。
本山さんがまとめられた「見沢知廉小論文集vol.1『民族派暴力革命論』」をいただく。
お茶とお菓子を頂、みんなで楽しく話す。
主役はお母さん。

そうか、見沢さんもこのお墓にご先祖のお参りに来ていたんだ。
そのお墓に今、見沢さんがいる。
毎月おお参りに来ていた。20回くらいだろうか。一度も雨に降られたことはない。
お母さんと話しながら、雨に降られない確率を考えてみる。
境界条件が不定すぎて、正確な計算はできそうにない。

単純に偶然降られていないだけか、この程度のことはざらにあることなのか。
それとも人智を超えた何かの力なのか。
お母さんは、飼い猫の話を楽しそうに話す。
負けじとコトバの話をする。

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いつまでも終わりそうにない話。楽しい。記念写真を撮り、墓参。
お母さんがさしているのは、雨傘。劇団員がさしているのは、日傘。
「だって絶対降ると思ったんですよ」と笑うお母さん。

お花を供え、線香の香り。

手を合わせ、本当のことを見沢さんに話す。
何度も何度も同じ事を話す。

「見沢さん、これまでに話してきたことは全部本当です。そして、内緒ですよ」
最後に付け加えた。

朝、見沢さんの写真を見ていた。小一時間、一枚一枚。
今はいない見沢さんの写真を見ていた。たくさんの写真。そのどれもに見沢さんがいる。

(こないだ会いましたね。楽しかったです。また話しましょう)

写真の一枚一枚。

この写真、見沢さんが一番好きだったという写真。
日付を見ると、2000年9月7日。
亡くなるちょうど5年前。

見沢さん、何を狙っているのですか。
見沢さん、その照準の先には、何があるのですか。

見沢さんは、5年後の自身に狙いを定めていたのか、或は、もっと別の何かか。

見沢さん、引き金をひきましたか。

見沢さん、今日はあなたの命日。9月7日。
来月また話しましょう。
劇団員とお寺を後にする。