ずっと聴いているアルバム【PEARL】【森田童子】
2008年9月28日 00:18:57
ずっと聴いてきた音楽がある。
レコードを持っている。
今はレコードで聴くことはないけれど、時々出してくる。
真っ黒のレコードを磨く。
溝が美しい。その光沢が美しい。その大きさが美しい。
1980年代、『友&愛』というレンタルレコード店があちこちにあった。
当時住んでいた高田馬場にもあった。
高田馬場駅から早稲田方面に進み、明治通りを越えたところ。帰り道。
バイトからの帰りに、『友&愛』に行き、
レコードを借りて、そのレコードの長さに合うカセットテープを買い、アパートのある面影橋への坂道を歩いた。
46分や60分のカセットテープ。
帰宅して、レコードを取り出す。
針を落とす。
本よりも大きなライナーをじっくりと読む。
そして、A面から録音していく。
そのカセットテープは大事な宝物だった。
ずっと聴いているアルバムがある。
今は、パソコンで聴いている。
プレイヤーのターンテーブルにレコードを載せることもない。
そりゃ今の方が全然便利。
CDは手軽だし、それ以上にパソコンの方が便利。
あの当時、アルバムはいくらだったか。
2800円くらいじゃなかったか。
レンタル代はいくらだったのか。
アルバイトをして、一枚のアルバムを聴いていた。
今も聴いている音楽がある。
不意に口をついて歌う歌がある。