幕が降り、一人を知る

2008年12月8日 03:52:43

写真

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(写真撮影は、平早勉さん)

たった2回の公演。或いは2回も命をしたのか。
約束された日を終えた。
疲れている気がしなかった。
けれども体のあちこちに不調が出ていた。
あちこちのパーツが不良品。

気が張って疲れていることに気が付かないんですよ。

と言われた。そのとおりだろう。

脚本を書き終えた日を思い出した。
稽古場で言葉を探し続けた日を思い出した。
稽古場からの帰り道、言葉が見つかるまでバイクを走らせた日を思い出した。

幕が降りた。

部屋に一人。
こんな一人じゃない、いつもの一人を取り戻すためにはどうしたらいいんだっけ?
その方法を思い出そうとするけれども、うまくいかない。
明日を信じてみようか。
午前4時。
6時に起きて本を読んでみようか。
無理やりに仕事に行ってみようか。
それともいつまでも起きるまで眠ってみようか。

幕が降りて一人。いつもの一人じゃない一人を知る。
久しぶりのこの感覚。燃え尽き症候群か。
口からこぼれる発狂という二文字と向かい合う。

幕が降りて午前4時。