『蒼ざめた馬』 著/ロープシン 訳/川崎浹

2006年8月14日 18:39:56

写真

最初にお断り。
この画像は、自分が所有する本です。
で、
クリックしてアマゾンにとぶわけですが、
アマゾンでは、古本しか売っていないようです。
流通していないのかな?
こんなに有名な本なのに。
やっぱり流行りなんてのがあるのでしょう。

『蒼ざめた馬』
著/ロープシン 訳/川崎浹

ご存知でしょうか?
全共闘の時代にはよく読まれていたようです。
まあ、左側なのですが、

これは、傑作です!!!
自分は、中学生の時に読みました。
奥付には、1975年の版となっています。
どきどきしましたよ!!!当時。

帯には、(なんと帯も残ってるんです!)

「殺せ、殺させないために。
憎悪の戒律に生きる孤独な魂の奥底に
燃える青白い炎。
世界を受容できぬ、
テロリストの呪詛と贖罪の苦悩を描き、
今でも爆薬を抱いて迫るロープシン永遠の傑作。
なお、自己の詩神をあきらかにする
限定版「詩集」より8編を収録」

とあります。

ロープシンです。
ロシア社会革命党にテロ組織を指導し、
十月革命後、
「反革命分子」としてボリシェビキに捕らえられ、
自殺した「ボリス・サヴィンコフ」です。
ロープシンは、サヴィンコフのペンネームです。

完全なプロフェッショナルなテロリストです。

何が傑作かなのか。
その視点です。

革命に向う視点。
死を受け容れ、
そして、死の意味を自ら知り、
ゆえに生きることを選ぶための革命。
そんな、
本当に真っ直ぐな目でかかれています。

文章も美しい!

おすすめです。
というか、
読んでおくべき一冊です。

ネットでも、街の古本屋でも探しましょう。