稽古場から帰宅する道には、いつも夜が充ち、目が据わる。電気をつけるとコトバの奴がまぶしそうに、ほーと鳴く。
2009年2月22日 23:11:11
稽古場の外で決まって一度集合する。
次の稽古の予定を確認したり、
稽古場の入り時間を確認したり。
「お疲れ様」
そう言って、バイクのエンジンをかける。
頭の中を言葉が渦巻いている。
誰かと話したい。いつまでもいつまでもこの想念を話したい。
そう感じる。
帰宅するとまた、あの
死霊たちがうろつきまわるだろう。
青い服と黒い服を着たあいつら。
ぼくが居ない間、コトバが彼らと連絡しているかもしれない。
そう思っていたこともある。
コトバvs私語する死霊たち
両方、空間を我がものに飛翔する。
帰宅して電気をつけると、大体いつも
眠そうな顔をしている。
私語する死霊との壮絶な合戦を繰り広げていた気配は、
微塵もない。
そんな夜が続いた。最近もそう。
コトバvs私語する死霊たち
いや、実は戦いを終えて疲れ果てて眠いのかもしれない。
コトバ
ぼくが居ないこの暗闇。