辻慎之介君と柴崎雄君
2009年2月25日 19:11:18
またまた出ました名コンビ。
今発売中の『STREET BIKERS’』に!
3ページにわたり、掲載。
これは、彼らのハーレー。
ここまで雑誌に登場してくれば、街で見かけて、「あれだ!」と分かることもあるな。
東京23区西北部でこんなのが爆音を轟かせて走ってたりする。
この取材のときに、記者に言われたらしい。
「街で声をかけられたりするでしょう」と。
彼が柴崎雄君。
街で見かけても、ぼくなら声をかけないな。
ワーニン! ワーニン! と警報が鳴り響き、そっと立ち去るだろうなあ。
いつも劇団再生の舞台を観に来てくれる。
ぼくは彼の人生をほとんど何も知らない。
知らないけれど、なぜか、どこか、
近い、
気がする。
その近さは、多分狂気の近さであり、凶器への近さであり、侠気への近さだ。
変質の度合いも意外に近いのかもしれない。
近い、
が故に、一歩も動けない真剣の切っ先の音のみが、聞こえる。
そして、彼が辻慎之介君。
街で見かけても、ぼくなら声をかけない。
間違いなくかけない。
何故って、見た目は、怖い。トラブルだけを感じさせる。
めんどくさそうだ。と、感じさせる。んー、今考えてもやっぱり声はかけない。
とはいえ、付き合いはうだうだと続いている。
社会性がない、と断言し続けてきた。
その彼も30歳をいくつか越え、多少の社会性が身についてきた感は、ある。
あるけれども、普段の付き合いで、
うっとうしこと、この上ない。
こんなにぼくをイラつかせる人間も稀だ。
というか、彼しかいない。
と、ここで書くと、イラついているのが、半ば冗談に思えるだろうけど、
本とにイラつくんだ。
マジでイラつく。
ただ、イラつい時には、はっきりと言える、そんな関係ではある。
だから救われている。
それにしても、うっとうしいこと、この上ない。
そんな彼も、結婚をし、新しい一家を構えようとしている。
税金のことも、保険のことも、社会のことも、制度のことも、行政のことも、
何も知らない彼が、そんな事ごとを相手に試行錯誤。
一つずついろんなことをクリアしていくのだろう。
相手をうっとうしがらせながら、
相手をイラつかせながらも、
この何もかもがんじがらめの社会の中で、爆音を轟かせるだろう。
そして、ぼくは、彼に会うたびに、これまで以上に
「うるせぇーよ」と言い続けるだろう。