劇団再生、初日の幕が開き、真夜中の阿佐ヶ谷、地下、ロフト、ゆーこちゃんは転がっていた

2009年3月29日 02:42:08

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幕が開いた。
今回もたくさんのお客様にお越しいただき、
場内に熱がこもる。

音響の大和二矢さんが、あるシーンで急に音楽をカットアウトした。
照明の若林恒美さんは、隣でびっくりしたのではないか。

それにしても、疲れているにもほどがある。
昨日からのとんでもない時間の流れ。
明け方に1時間10分、眠った。
今日は、どれだけ眠れるか。午前3時。

幕開きの曲が終わり、場内は暗くなる。
その暗闇の中をゆーこちゃんは、きっとどきどきしながら幕をあけただろう。

いつものように演劇公演の前に、鈴木邦男さんとトーク。
芝居の内容にそったプレトークをした。
鈴木さんは、いつもの鈴木節でついていくのがやっとだ。
演題は、決めてあったものの、話がどこに行くのか、

その場になってみなければわからない。
楽しく刺激的なトークだった。少なくともぼくにとっては。

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終演後は、ロフトさんの好意で打ち上げを。
お客様とスタッフ・関係者にお礼の乾杯だ。

みなさまにたくさんの言葉をいただく。
そして、同志高橋あづささんの誕生日を祝う。
今日この日が誕生日、という訳ではないが、近々らしい。
劇団再生が「見沢知廉三回忌追悼公演」を成功させられたのも彼女のおかげだ。
あの公演から始まり、今に続く劇団再生。
その今があることのそもそもは、高橋さんがいたからだ。
高橋あづささんとの出会いが、
「見沢知廉三回忌追悼公演」を実現させた。

打ち上げの席のみんなで、ハッピーバースデイを歌う。
何歳だか知らないので、あいまいな数の蝋燭を彼女が吹き消した。

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阿佐ヶ谷、地下、ロフト、劇団再生。
打ち上げの席から、一人、またひとり、お帰りになる。

ありがとうございました、と心から思う。
足をお運びいただき、ありがとうございました。
こんなに素直に思えることが、嬉しいくらいだ。

一人、またひとり、階段を上がり、地上に。

真夜中、地下、

そこに残ったのは、劇団員4人と、ぼく。
残った彼女たちは、明日の為の準備をしている。
ぼくは、客席からそれを見ていた。

ときにおかしな唄を歌いながら、
ときに素っ頓狂な声をあげながら、明日の公演の準備をしている。
その姿を見ながら、次の公演、8月の公演の姿を想像していた。

ぼくたちは、劇団再生だ。
演劇でしかできない姿を知る劇団再生だ。
劇団再生でしか観ることができない演劇を知る劇団再生だ。

客席の床に「ねむいよー」と転がるゆーこちゃんが、
「劇団再生は、たのしいよー」と言った。