日本という質量・・・13-7 『再軍備論考を引き続き』
2006年8月25日 18:52:28
前回は、
1953年10月に行なわれた、
池田勇人自由党政務調査会長(後に外相・首相)と
ロバートソン国務次官補との会談まで論証しました。
アメリカが日本の占領を(一応)解き、
朝鮮戦争がはじまり、
アメリカの兵隊が足らないので、
日本の「軍備増強」を求め、
ロバートソンが保安隊(後の自衛隊)の
陸上戦力を32万5千人にせよ、と
要求したというところまででした。
考えなければならないことは
多くあります。
毎日の仕事や
生活や、
日々の選択や、
悩みや、
あいつの事や、
金のことや、
って、みんな毎日毎日、
自分で決断をし、
自分で選択をし、
自分で、次の行き先を決めています。
さて、国家もそうなのでしょう。
そう、信じたいものです。
日本が、日本で決断を下し、
日本自身で選択をし、
日本の行き先を決める。
「今の国際社会でそんな甘っちょろいことを」
って、左側の声が聞こえてきます。
「それがどうした、甘っちょろい考えが正しくないのか!」
さて、池田・ロバートソン会談。
兵隊増やせ!のアメリカ要請に対して、
池田勇人は
「大幅な軍備拡張は憲法9条に抵触します。
また、平和教育が行き届いており、
なかなか募集に応じる若者がいません。
現時点では再軍備は困難です。」
と答えています。
で、
「急激な人員増で、
共産主義者が保安隊に入り込む危険性もあります」
とおとし、
これにはアメリカもそうそう強くも言えず、
保安隊の定員は18万人に「漸増」ということに。
この池田・ロバートソン会談は、
戦後の「軽武装・経済優先」路線の基礎を
築いたと歴史家は解釈しています。
まあ、そのとおりなのでしょう。
アメリカは、さすが戦勝国。
怪談の結果に不満なアメリカ。
まだまだ要求をする訳です。
「教育を改め、国防意識を高めよ」
と指示してるんですね。
子どもたちに、
「すすんで銃を取る人間となるよう教育を行なえ」
というわけです。
さすがは、戦勝国。
言うことが違います!このやろー。
いやはや・・・・
まあ、当時の日本に(今の日本も同じですが)
飼い主に付けられた鎖を引きちぎる力はなく、
飼い主に噛み付き、吠えつづけ、
餌を拒絶し、
野良犬になる選択はできようもなく(もう一回、今も同じですが)
建てられた立派な犬小屋の中ですねているだけ。
たまには、ご主人、大好物をくれたりします。
たまには、ご主人、鎖を長くして自由に遊ばせてくれたりもします。
でも、首輪に鎖。
でも、アメリカンな犬小屋。
野良犬になっても、のたれ死ぬことがない血が流れている。
日本。
考えつづけて、選択しつづけてきた歴史がある。
日本。
ワンワン!!!!